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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

行列のできる鰻の名店
伝統の味と本気の仕事

 

海外からの旅行者の間でも有名に!

 
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水野 現在、店舗はこちらの伏見店のみですか?
 
土井 2018年に伏見稲荷店をオープンした後、一昨年の2021年には八坂神社のそばに祇園八坂店を出店し、現在2店舗を展開中です。コロナ禍の影響も落ち着き、最近はインバウンドが回復してきましたね。伏見も祇園も海外から観光で来られたお客様が多く、祇園に至っては9割に迫る勢いです。特に韓国の方が多く、クッパなどの汁物を好む文化が、ひつまぶしのオーダーにもつながっているように感じています。
 
水野 おもしろい考察ですね。私は愛知県出身なのでひつまぶしには馴染みがあります。とはいえ、普段は鰻といえばうな重をよく食べますね。
 
土井 うな重がお好きなんですね。当店のうな重は「並」から「紅白絢爛」までランクを幅広くご用意し、お子様向けもありますよ。また、蒲焼・昆布巻き・うざくを一度に楽しめる「うなぎづくし定食」や、京風の出汁で味わえるひつまぶしのほか、う巻きや肝焼きといった一品物もございます。両店ともお昼は11時から15時、夜は17時から21時までの営業です。伏見稲荷店は京阪の伏見稲荷駅が、祇園八坂店は京阪の祇園四条駅が最寄りですね。
 
水野 いろんなメニューを楽しめて、営業時間も長いですね。お客さんが行きやすそう! そういえばコロナの影響が強かった頃は、営業が大変な飲食店も多かった中、土井活鰻さんはいかがでしたか?
 
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土井 それが、テイクアウト商品を10%割引で出したところ火が付いて、次々に注文が入りました。お酒がメインの店ではないという理由もあると思います。ところで水野さん、せっかくですから、鰻を一匹、お焼きしましょうか。
 
水野 嬉しい! ぜひお願いします。私はおさかなマイスターという資格を持っていて、魚の中では鰻が一番おいしいと思っているんですよ。でも鰻や穴子のような長物って、まるで筋肉の塊のようで捌くのが難しいと聞きます。
 
土井 そうですね、こうやって生きたまま捌きますから。普段は少し氷で締めて鰻がなるべく動かないようにするんです。今日はこのままで捌いて炭火で焼き、うな重にしましょう。関西風は蒸さずに焼くので、脂のおいしさが楽しめますよ。