水野　お店に入ってすぐ正面にあるフードコーナーを見せていただいて、大手量販店では見たことがないような商品ラインナップだったので、とてもびっくりしました。
 
長谷川（麻）　人間も犬も健康を考えるときは、まず“食”から。病気や疾患の出にくい体をつくるには、“食”が大切だと思うんです。お母さんたちは子どもの食事を考えるとき、なるべく添加物や農薬などを使用していないものを選ぼうとしますよね。同じことがわんちゃんにも当てはまると思うんです。ですから、当店では世界基準を満たしたオーガニックフードを展開しています。
 
水野　厳しい世界基準を満たしたオーガニックフードですか。量販店で見かけたことのないパッケージがたくさんあるのはそういうわけなんですね。
 
長谷川（洋）　ええ。ほかにも、野生鹿を使ったトリーツもたくさん取り扱っていますよ。日本はインフルエンザ大国ですから、基本、飼育されている動物にはワクチンが打たれ、抗生物質が与えられます。それらは一応、人間にとっては安全とされているものの、人間よりも寿命が短くて体も小さい犬にとって安全かどうかは未知数ですよね。野生鹿は自然の芽を食べ、実を食べ、草を食べていること、鹿肉自体が高タンパク、低カロリー、低脂肪で栄養価が高いことからも、わんちゃんにとって非常に安心・安全な食材なんですよ。
 
水野　野生鹿と言えば、害獣駆除の対象になることもあるとお聞きしたことがあります。
 
長谷川（麻）　そうなんです。その数、年間7万頭とも言われています。その命を「ありがとう」と受け取って、循環させていきたいという思いもあるんです。
 
水野　ここにも“Danke”の精神が活きてくるんですね。