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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

親身なM&Aで社会貢献
事業と想いの継承を胸に

 

不動産とファイナンスの知識が強み

 
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石黒 桐明社長が元銀行員だからこその強みは、どのような点にありますか?
 
桐明 例えば、先ほど少しお話しした銀行員時代の日中経済協会の仕事は中国の工場が日本の工場と技術提携契約を結んで、中国側の工場を改造していくという国家間プロジェクトでした。日本と海外の工場の仕組みを知る良い機会になりましたし、M&A関係でとても役立つ知識と経験を蓄積できましたね。
 
石黒 すべてが今の業務につながっているんですね。グローバルなキャリアで磨き上げられた仕事観を感じます。
 
桐明 特に、財務会計を徹底して学んで会社経営に欠かせない会計・ファイナンスを熟知できたことは、私の人生の分岐点になっていますね。
 
石黒 会計・ファイナンスという言葉はよく耳にしますけど、私はちゃんと理解できていないかもしれません(笑)。どのような意味なのでしょう?
 
桐明 会計担当は1年間の業務成績を説明できる人で、これが基本です。ファイナンス担当は、将来的にどのようにキャッシュを調達して使い、増やしていくのかを考える人ですね。例えると、体重計に乗った人の重さを図るのが会計で、体重を減らそうと一生懸命に努力するのがファイナンスです。
 
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石黒 とてもわかりやすいです! 会社経営には両方とも欠かせない知識ということですね。
 
桐明 その通りです。一般的な銀行員だとファイナンスを理解している人は少ないのが現実である一方、実はファイナンスこそが経営そのものなんですよ。私の強みの一つは、不動産とファイナンスに詳しく、会社経営に活かせる知識がある点です。旅館の事業再生支援が専門なので、一館でも多く支援していきたいですね。
 
石黒 なるほど。一般的な銀行員では経営に携わるのは難しいということですね。
 
桐明 ええ。日本の社長の多くは、運営と経営の区別ができない印象です。日本では経営を学べる場所も限られてきますから、私もできるだけ多くの方々をサポートできるよう取り組んでいますよ。