
インタビュアー 石黒彩 (タレント)
伊藤(明) 私が本格的にバレエを始めたのは、高校生になってからです。その時バレエ教室に通っていた同世代の受講生は幼少期からバレエを習っていて、経歴に10年以上の開きがあったので、周囲についていくのがやっとでした。それでもバレエが好きで、教室を運営する先生を手伝いながら社会人になってからも続け、25歳のときに独立してスクールを開業したんです。息子が生まれたのが、ちょうどその1年後くらいでしたね。
石黒 ということは、大地さんはお母様の姿を見ながら早くからバレエを習っておられたと。
伊藤(大) いえ、それが、私も本格的にバレエを始めたのは高校生になってからだったんですよ(笑)。それまでは、もともと空手やサッカーなどをしたり、バンドを組んでドラムをしていました。私自身、もともとバレエには興味がなかったものの、ある日、母が発表会をする際に、のちに私の師匠となる男性バレエダンサーの方に出演を依頼したんです。私はその方のダンサーとしての生き方に憧れを抱き、自身も本格的にバレエに取り組むようになりました。それから、バレエの専門学校を卒業したのちプロのバレエダンサーとして活動するようになり、現在に至ります。
石黒 お二人とも高校生からのスタートながら、努力を重ねてこられたわけですね。お聞きしたところ、こちらではクラシックバレエのほかにもさまざまなクラスもあるとか。
伊藤(明) はい。当スクールでは、私と大地が主にクラシックバレエを担当し、その他ピラティスやストレッチ、ヒップホップダンスやK-POPダンス、さらには太極拳など、それぞれ別の講師が受け持つクラスを用意しています。

(左)ご子息でプロバレエダンサーの伊藤大地さん
石黒 ほかにもクラウンバレエスクールさんならではの特長もぜひ教えてください。
伊藤(大) 当スクールでは「定額制」を取り入れています。いわゆるサブスクリプション方式の料金体系です。従来の一般的なスクールでは、レッスンごとに料金が発生していました。しかし、当スクールでは“習い放題”とすることで少しでも多くバレエのレッスンを受けれるようにしています。一定の料金で好きな回数だけ受講できる“習い放題”としているんです。