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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

新時代のオートサービス 整備を軸に新事業を展開
武田オートサービス株式会社 専務取締役 武田裕也

 
プロフィール 滋賀県出身。高校卒業後、トヨタ神戸自動車大学校に進学し、自動車整備のノウハウを学ぶ。卒業後は、フォルクスワーゲンのディーラーに入社し、整備士として経験を積んだ。2010年ディーラーパフォーマンスコンテストに入賞。その後、父である信廣氏が社長を務める武田オートサービス(株)に入社し、専務取締役に就任。新規事業に注力し、自動車販売や福祉車両レンタル、リース事業などを意欲的に展開している。【ホームページ
 
 
 
武田オートサービス株式会社は、武田裕也専務取締役が新事業を次々に展開している滋賀県の注目企業だ。もともとは祖父が輸送業をスタートさせ、父である信廣代表取締役が自動車整備会社として地域に根付かせた、創業25年以上の会社である。整備士として経験を積んだ裕也専務は、将来を見据えて営業担当を務め、新規事業の開拓を進めた。福祉車両レンタルやリース事業など、時代を先取りする裕也専務の、次なる一手も目が離せない。
 
 
 

創業25年以上、運送業からスタート

 
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インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
亀山 武田オートサービスさんは、車の整備や販売などを手がけているそうですね。本日は、裕也専務とお父様である信廣社長、お二人にお話をうかがいます。まず、御社の歴史からお聞きしましょう。
 
武田(信) もともと私の父が運送会社を経営していまして。車をいじるのが好きだった私は、トラックの整備会社に6年ほど勤めてから、父の会社に整備士として入社しました。その後1994年に私が整備会社を立ち上げ、1998年に現在の場所に移転してきたんです。
 
亀山 信廣社長のお父様の運送会社が、武田オートサービスさんの原点なんですね。滋賀県は流通の拠点として発展してきた地域だと聞きます。裕也専務は、子どもの頃から会社を継ぐつもりだったのですか?
 
武田(裕) いえ、まったく考えていませんでしたね(笑)。ただ、高校3年になり将来を考えたとき、兄が会社を継ぐ気はないようでしたので、「ならば私が」と思い、トヨタ神戸自動車大学校に進学し、自動車整備を学びました。卒業後はディーラーで整備士として27歳まで働き、弊社の人手が不足していたタイミングで入社したんです。