
インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
加藤 私は子どもの頃から動物が大好きで、競馬のジョッキーに憧れていたんです。中央競馬の騎手課程を受験しましたが落ちてしまって・・・。それで、高校卒業後に競馬留学でオーストラリアへ行きました。結局ジョッキーにはなれなかったものの、いつまでも馬とかかわりたくて、北海道や茨城県の育成牧場に20年ほど勤務しまして。その間に結婚した夫が甲賀市の牧場で働くことになり、甲賀市に引っ越してきたんです。
亀山 そこからパン屋さんを開業するまでに、どのような経緯があったのでしょう。
加藤 もともと私は、パンやお菓子づくり、料理が大好きで、いつかは飲食店を経営したいと思っていたんです。やがて知人の死をきっかけに生き方を見直す機会が増え、一度きりの人生、動ける時にやりたいことをやるべきだと開業を決意しまして。その思いを夫にも打ち明けると、あっさりと「いいんじゃない」と賛成してくれました。
亀山 私も、現役時代は「やらない後悔よりやって後悔」をモットーにしていました。何かに挑戦すれば、万が一、失敗しても反省して次の機会に生かすことができる。そう信じて行動してきたんですよ。加藤代表の信念も私とまったく同じで嬉しくなってきます。ところで食材にサンドイッチを選んだ理由は何だったんですか?
