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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

オーナーの利益を守り
クリーンな不動産売買を

 

準備と小まめな報告でオーナーの利益を守る

 
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木下 大学を卒業後、私は大阪の大手テキスタイル会社に就職したんです。営業でトップレベルの成績を上げることができ、28歳まで勤務しました。そして、自分のさらなる成長のために、マンション販売の大手企業に転職したんです。実は父が新築マンション販売の仕事をしていたので、モデルルームに連れて行ってもらうなど、子どもの頃からこの業界は身近な存在だったんですよ。
 
狩野 なるほど、それで不動産業界に! となると、営業のノウハウもある木下社長ですから、異業種への転職でもすぐに馴染むことができたでしょうね。
 
木下 やればやるだけ評価される不動産業界は天職だと感じました。ただ、私がこの世界に入ったのはリーマンショックの直後でして、不動産がまったく売れなくなっていた時期なんですよ。それでも私は飛び込み営業を繰り返し、初日から契約を取ることができました。これは大きな自信になりましたね。そうして経験を積み、35歳で大手住宅販売会社に転職し、戸建住宅、テナント、収益物件の仲介で順調に売り上げを伸ばしたんです。
 
狩野 素晴らしいご活躍です! そういえば、最近、大阪のテナントは外国人との取り引きが増えているそうですね。
 
木下 そうなんです。特に、ミナミでは7割近くが外国人のお客様になっており、文化が異なる外国のお客様とのやりとりは驚くことばかり。例えば、現地の視察や打ち合わせが終わり、契約書にサインする段階で「500万円値引きしてくれ」とおっしゃって、6時間も粘られたこともありましたね(笑)。
 
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狩野 外国の商習慣ならではですね(笑)。でも、簡単に飲むわけにはいきませんよね。
 
木下 その通りです。ですから、私は事前にお客様の人物像や信用力を十分に調査するようにしています。それでも「トラブルで送金できない。手数料をまけてくれ」などと言わることも少なくありません。
 
狩野 そういう不測の事態に、木下社長がどう対処なさっているのか気になりますね。
 
木下 私はあらかじめ物件のオーナー様と打ち合わせ、「こういう要求をされるお客様への販売はお断りする」などと、条件を決めておきます。そうしてオーナー様の利益を守ることが私の営業スタイルなんですよ。現場をご案内する際もしっかりとお客様に目配りをして、細かく様子をチェックするようにしています。