建設業から物流業、農業までさまざまな産業で活用されているドローン。そんなドローンの国家資格取得に対応し、全国に活躍の場を広げているのがD-PROJECT(ディープロジェクト)株式会社の美濃部智代表取締役だ。汎用性のあるドローンの持つ可能性を信じ、基本的な教習にとどまらず独立支援や新規事業など独自のサポートプランにも着手している。「D-PROJECTを静岡で最も有名なスクールにしたい」と力強く語る美濃部社長に、これまでの歩みや、仕事への熱い思いを聞いた。
鳶職人からドローンインストラクターへ転身

インタビュアー 鶴久政治(元チェッカーズ)
美濃部 そうなんです。私はもともと鳶職人として15年以上、足場仮設などをしていました。あるとき、勤めていた会社の社長が、建設現場での点検やデータ収集などさまざまな場面でドローンを活用できることを知り、ドローンに目を付けまして。ドローンを操縦するのには座学と実技の講習が必要だったので、社長が私にも講習を受けさせてくださったんです。
鶴久 それが、美濃部社長とドローンの出合いだったと。今でこそドローンを活用した事業は社会に浸透してきていますが、美濃部社長がドローンに出合った当時はまだ知名度がそこまでなかったと思います。その頃からドローンの将来性に目を付けていたとは、前職の社長さんは先見の明をお持ちですよね。その後の展開が気になります。
美濃部 DPAと呼ばれる国土交通省HP掲載管理団体のインストラクター認定を取得した私は、これまでに得た建設業の知識も生かしつつ、住宅の屋根や外壁の診断をするドローンインストラクターとして5年近く従事しました。そうやって経験を積んでいく中で、ドローンの魅力に引き込まれていったんです。そこで、たくさんの方にドローンの魅力を知ってもらおうと、2022年6月にD-PROJECTを開校し、同年9月にD-PROJECT株式会社を設立したんです。