普段から着物で過ごしていた母の姿が原点

インタビュアー 石黒彩 (タレント)
徳山 そうですね、母が着物好きで普段から着ていたこともあり、幼い頃から着物を目にしてきました。ただ、私が実際に自分で着付けを学び始めたのは成人後で、母の着物を譲り受けたことがきっかけです。といっても、当時は講師になるつもりはありませんでしたけどね。
石黒 それがなぜ、教室を運営されるまでになったのか気になります!
徳山 私自身は、着物を「かわいい」「身近なもの」として、のびのび楽しんでいました。でも、世間のイメージはそうではないと気付いたのです。「値段が高い」「手入れが大変」「着ると苦しい」というネガティブな先入観で着物を捉えている方が多く、とても残念に感じました。
石黒 確かに、取っ付きにくいイメージをすぐに思い浮かべる人が多いかもしれませんね。それで、ご自身で着物の楽しさを伝えようと開校なさったと。
徳山 そうなんです。当教室のコンセプトは「着物を楽しく身近に」。実際、私もIT関係の会社に勤めながら二足のわらじで教室運営を楽しんでいます。教室名「ゆうきもの」は帯やご縁を“結う”、遊びの“遊”、私の友紀(ゆうき)という名前、いくつもの要素をかけ合わせて付けました。