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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

建築・都市を幅広く設計 古い町並みの美も再発見
河辺哲雄建築都市設計事務所 代表取締役 河辺哲雄

 
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インタビュアー 石黒彩 (タレント)
石黒 建築や都市の設計を手がけておられる株式会社河辺哲雄建築都市設計事務所さん。河辺社長のご経歴からお聞かせいただけますか。
 
河辺 はい。大学卒業後に大手のゼネコンである、株式会社竹中工務店に入社して、3年目ぐらいから設計を手がけるようになりました。それ以来ですから、かれこれ35年ぐらい、ずっと設計一筋でやってきたことになりますね。経験を積んだ後は、社内試験にパスしてフランスに留学をさせてもらいました。フランス国内はもとよりヨーロッパ各国にも足を伸ばし、伝統の街並みをたくさん見られたことはその後の自分の財産になったと思います。
 
石黒 フランスかぁ、やはりデザインを学ぶとなったら外せない場所なんでしょうね。大手のゼネコンと聞くと工事も大がかりな印象があります。街の真ん中にどんと構えるような、大きな建物を手がけることが多そうです。
 
河辺 よく言われます(笑)。個人の名前で仕事をするようになってからも、石黒さんがおっしゃったようにゼネコン出身だから大きい建物もできるんじゃないかというイメージがあるようです。そのおかげでいただいた仕事もあるんですよ。新潟のカーディーラーのショールームを設計したのもその一例で、今もお付き合いが続いているのはありがたいことです。
 
カーディーラーのショールームも設計!
カーディーラーのショールームも設計!
石黒 河辺社長は、とてもお車が好きだとうかがっています(笑)。ディーラーさんの建物ということは、ディスプレーされた自動車がどれだけきれいに見えるかが肝心でしょうから、車好きの河辺社長にうってつけの仕事と言えそうですね。
 
河辺 表には出さなかったものの、やっぱり力が入りましたね(笑)。それが良かったのか、グッドデザイン賞をいただくことができました。大きな建物を手がけるイメージを持たれることが多いとお話ししたものの、実際は大小いろいろな案件に関わってきています。一戸建て住宅を手がけたこともありますし、最近では私立女子高校のサテライト教室用にインテリアデザインをしたり、マンションの建替えで住民のみなさんと議論しながら計画を進めたりもしています。