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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

笑顔になるおいしさの ぶどうといちごを直売!
果樹園 碧の空 代表 山崎哲史

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 兵庫県加西市の「果樹園 碧の空」を運営する山崎代表は、脱サラして農家に転身なさったと聞いています。その経緯を教えていただけますか。
 
山崎 はい。私は高校卒業後、エレベーターの設備管理をする会社に就職しました。そちらでは26年間勤め、44歳のときに早期退職制度を利用し退社したんです。その後、すべてを自分の力で完結し、責任を負える仕事がしたいと思って、農業の仕事をしようと決意しましてね。そのために職業訓練学校に通い始めたところ、加西市のぶどう農園さんに声をかけていただき仕事を手伝うことになったんです。
 
タージン 転職は人生の一大転機。臆せず挑戦したことが就農につながったわけですね。
 
山崎 ええ、ぶどうの栽培がおもしろかったのはもちろん、直売所でお客様と直接やりとりできる距離の近さや、たくさんの方々との新たな出会いがとても楽しかったんです。そのときに、「自分もぶどう農園を立ち上げよう」という気持ちが芽生えました。それで、3年かけてノウハウを学び、2016年に当園を創業したんです。その頃に栽培していたのはぶどうだけでしたが、高齢で引退した方に農地を譲っていただき、いちごの栽培もスタートしました。このように、いろいろな方とのご縁で今の私があるんですよ。
 
タージン たくさんの方々との出会いによって、今があるんですね。今日は、いちご栽培のビニールハウスにお邪魔しています。周辺には豊かな自然が広がっていて、気持ちのいいところですね! 碧の空さんではどのような品種のいちごやぶどうを育てていらっしゃるのでしょう。
 
山崎 ハウスで育てているのは「よつぼし」など4種類のいちごです。また、ここから車で20分ほど山のほうへ行った農園で、「ベリーA」「藤稔」「シャインマスカット」など17種類のぶどうを栽培しています。どちらも苗の植え付けを失敗したり、病気や害虫に悩まされたりとさまざまな失敗を重ね、翌年には改善するの繰り返しで一つひとつ課題をクリアしてきました。「今年が一番おいしい」を目指して今もチャレンジを続けています。
 
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タージン 果物の栽培はまるで子育てのように、時間と手間がかかる大変なお仕事なんですね。丹精込めて収穫したぶどうといちごは、直売所で販売していらっしゃると聞いています。
 
山崎 そうなんです。私のこだわりは、完熟したフルーツをその日のうちに直売所で販売すること。ですから糖度計で計り、十分な甘さになった果実だけを収穫して販売しています。いろいろな種類のぶどうといちごを食べ比べて、好みの品種を見つけていただきたいですね。