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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

大人と子どもが共に成長 現代版“寺子屋”保育園
株式会社mint/ミント保育園 代表取締役 中川久美子

 
プロフィール 保険会社で総務の仕事を担い、経理、企画、社員教育、営業所の運営、新会社の設立など多岐にわたる業務を経験。その後4人の子を持つ母親として主婦業に専念する中、子どもの預け先で悩むママ友から子どもを預かるなど、地域ぐるみの育児に取り組む。栄養士の資格も生かし、夫が営む建設会社のフロアで(株)mintを創業。2019年にミント保育園を開業した。【ホームページ
 
 
 
大阪府茨木市で、企業主導型保育施設ミント保育園を運営する株式会社mint(ミント)。中川久美子代表取締役は4人の子育てに奮闘する母親として、ママ友の子どもを預かるなど地域ぐるみの育児に取り組んできた。その経験を生かして立ち上げたミント保育園は、保育士の給料を減額のない年俸制にするなど働きやすい環境を整備。地域のコミュニティを充実させ、みんなで子どもを幸せにすることを重視する中川社長の理念を聞いた。
 
 
 

4人の子どもを育てながら保育園を運営

 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 大阪府茨木市でミント保育園を運営する株式会社mintさん。まずは、中川社長が保育事業を始めたきっかけから教えていただけますか。
 
中川 私はもともと、4人の子どもを育てる普通の主婦で、一番下の子はまだ5歳なんですよ。以前から、私の周りには子どもの預け先で悩むママさんがたくさんいました。というのも、認可保育園は母親が仕事をしていないと子どもを預かってくれません。でも、そもそも子どもの預け先を見つけないと仕事を探すこともできないですよね。ですから、ママさんから子どもを預かる機会も多かったんです。また、私は栄養士の資格を持っているので、食事や子育てのことでママ友から相談を受けることもありました。
 
狩野 なるほど。お子さんの食事のアドバイスをしたり、実際にお子さんを預かったりする機会もあったんですね。
 
中川 ええ。預かった際は私の自宅で一緒に晩ご飯を食べてお風呂にも入れるなどして、帰宅したらもう寝るだけの状態にしてあげることもよくありました(笑)。そうやってお互い様の気持ちと思いやりの精神を持って地域で子育てをしてきたんです。