
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
後藤 私は小学校から剣道に打ち込んでいて、ケガをするたびに治療院にお世話になっていました。そんなことから、漠然と医療に関わる仕事に就きたいと思うようになったんです。手先が器用だったこともあり、高校時代に先生から歯科技工士の専門学校への進学を勧められ、資格を取得しました。それから歯科技工士として働く中で、顎関節症などの顎のズレが体の歪みにつながると学び、自分の手で改善したいと思い、柔道整復師の資格も取得しました。 歯科技工士時代に培った知識と柔道整復師の知識。剣道や今指導している空手でケガをした時の経験。それらを活かし痛みの根本改善のために体を調べ、体の痛みを和らげ、体を整える調和整体というものを考案しました。
畑山 なるほど。スポーツの経験もあり、医療系の国家資格を2つお持ちというのは、患者さんにとっても安心材料の一つになりそうですよね。先程の調和整体とは何ですか? もう少し詳しく教えてください。
後藤 調和整体とは、痛みの原因である関節、筋肉、筋膜の歪みやハリなど体全体のバランスを調べて、不調の原因となる部分を調整し整える手法です。
例えば皆さん、首の寝ちがえで息をするだけで痛いという経験はありませんか? 寝ちがえの原因は筋肉であることがほとんどです。まずは放散痛がないかを確認します。放散痛があると神経の圧迫が原因のこともあるので、検査の結果次第では整形外科を紹介することもあります。次に患部ではなく、腕回りや肩周りの筋肉、ろっ骨周りの筋肉をほぐし痛みを和らげます。その後、必要なら骨格矯正。皆さんイメージのボキッとするもので、その矯正を行います。結論、痛みは、悪い姿勢を続け筋肉などが循環不良になることで発生するので、その姿勢を調和整体で整えることで根本改善するのです。
畑山 なるほど、よくわかりました。あとは小顔矯正や顎関節症の治療にも特化されてますね。

筋膜リリース専用機「メディセル」を体験する畑山さん
その他、顎関節症の方も多くいらっしゃいます。方法は、意外に思うかもしれませんが顎の関節を触りません。顎関節は頭蓋骨に筋肉でぶら下がっているだけなので、顎を動かすたった4つの筋肉を調整するだけで行います。