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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

建設現場に欠かせない 杭抜き・山留を一貫施工
株式会社アーバンカンパニー 代表取締役 鑑継竜次

 
プロフィール (みつぎ りゅうじ)大阪府出身。建築畑の職人として経験を積み、21歳のとき、友人に誘われて入社した基礎工事の会社で山留工事に出合う。さまざまな重機を使う山留工事のおもしろさに魅了され、2014年に独立を果たした。当初は山留工事を専門としていたものの、多くの現場で杭抜き工事の必要性を感じ、杭抜き事業にも進出。杭抜き・山留の一貫施工を武器に、全国に活躍の場を広げている。【ホームページ
 
 
 
建築物の解体と建設に欠かせない杭抜き工事と山留工事、この2つの工程を一貫して行えるのが株式会社アーバンカンパニーだ。「先に杭抜き工事を行って土地の状態を把握すれば、より質の高い山留工事を提供できる」と考えたのが鑑継竜次代表取締役である。長年、山留工事で培ってきた土を見る確かな目で、その土地に合った工法を提案すること。それこそが、人々の安全な暮らしを支える“杭”になるのだ。
 
 
 

建設現場に欠かせない山留工事と杭抜き工事

 
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インタビュアー 水野裕子(タレント)
水野 兵庫県西宮市に本社を置き、山留工事・杭抜き工事という、建築においてとても大切な基礎を請け負っておられる株式会社アーバンカンパニーさんにお話をうかがいます。実は、私には建築業を営む親戚が多くいるんですよ。でも、山留工事、杭抜き工事に関しては、あまりよく知りません。だから、今回お話をうかがえるのを楽しみにしていました。まずは、山留工事とはどのようなものか教えてください。
 
鑑継 山留工事というのは、地盤を掘削するときに、周辺の地盤が崩れてこないようにする工事のことです。文字通り「山」を「留める」で「山留」です。「土留め」とも言いますね。
 
水野 そういえば、この前、高速道路のサービスエリアの近くで、急な斜面にショベルカーをとめて器用に土を削っているところを見ました。
 
鑑継 それは、山留の一工程だったかもしれませんね。
 
水野 知らないだけで、身近にある工事なんですね。では、杭抜き工事についても教えてください。
 
鑑継 これも、文字通り「杭」を「抜く」工事なんです。こちらは解体のほうですね。新しい建物を建てるとき、もともとその場所にあった建物のために打ってあった杭を抜く工事が杭抜き工事です。杭抜きをおろそかにすると地中に空洞ができて地盤沈下が起こることもあるので、杭抜き工事は建築に欠かせない非常に重要な仕事なんですよ。