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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

無垢材と自然素材の家で 明るく楽しい暮らしを
楽々舎 代表 山田喜久子

 
プロフィール 岐阜県出身。東京の旅行会社に勤務する中、自身で何かを手がけようと決意。模索する中で店舗デザインに興味を持ったことから、専門学校で学びながら建築会社でアルバイトを始めた。その後、ハウスメーカーに勤務し営業も経験して独立。自然素材と昔ながらの在来工法によるオーダーメイドの注文住宅を手がけ、楽しく楽に過ごせる家づくりを提案している。【ホームページ
 
 
 
愛知県名古屋市を拠点に注文住宅の建築・リフォームを展開する楽々舎。山田喜久子代表は旅行会社から建築業界に飛び込み、自立する女性の先駆けとして活躍し同社を立ち上げた。ひのきをはじめとした無垢材や漆喰、珪藻土などの自然素材を使い、オーダーメイドの設計にこだわった同社の家はナチュラルな温かさが特徴。屋号の通り「楽しく」「楽に」過ごせる家づくりを通じて地域に貢献する楽々舎の魅力に迫った。
 
 
 

普通のOLが建築業界に飛び込み経営者に

 
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インタビュアー 矢部美穂(タレント)
矢部 愛知県名古屋市で住宅建築・リフォームを手がける楽々舎さん。建築業で女性が代表を務めておられるのは珍しい印象です。山田代表のご経歴が気になります。
 
山田 私は以前、東京で大手旅行会社に勤務する、いわゆる“普通のOL”だったんです。80年代後半当時はまだ女性が社会に進出することも少なく、主婦になるのが当たり前という風潮でしたね。その中でも私はさまざまな分野で活躍する友人のお母さんに憧れ、企業に雇われているだけでなく自分の力で何かをしてみようと決意しました。店舗デザインに興味を持ち、専門学校に通いながら建築会社でアルバイトをするようになったんです。
 
矢部 見事なチャレンジ精神に感動します。その後の歩みも教えてください。
 
山田 建築会社では、解体工事の現場にも放り込まれて鍛えられましたね(笑)。そうして3年後にはハウスメーカーに転職し、営業担当として経験を積んだ後に独立して起業したんです。
 
矢部 楽々舎というお名前も、ユニークで覚えやすくて素敵ですよね。
 
山田 ありがとうございます。「楽」という字にはいろいろな意味を込めているんです。お掃除が簡単で傷がついても気にならず、いつも人が集まって、毎日を明るく楽しく過ごせる住まい目指して命名しました。そうして取り組んでいるのが木の家づくりです。