矢部　名古屋市を拠点に、不動産コンサルティングや投資用不動産の再生・売買の仲介などを手がける株式会社京（ケイ）さん。まずは安田社長が不動産業界で独立するまでの歩みを教えてください。
 
安田　私は大学を卒業してから医療機器メーカーで営業職として勤めていました。そんな折、名古屋市内の賃貸物件の中でお部屋探しをしていると、物件案内をしてくれた不動産会社の担当者の接客が素晴らしかったんです。それがきっかけで私自身、人々の生活に必要不可欠な衣・食・住の中で生活していくうえでの「住」の部分である住宅業界に大変、興味を持ち始めました。そして、ちょうどその会社が賃貸仲介営業職として社員を募集していまして、思い切って転職を決意したんです。その会社は、固定給＋歩合制の会社でやりがいもあり、日々仕事を楽しく感じてました。しかし、賃貸仲介営業も5年も経つと不動産業界でさらに視野を広げたいという気持ちが強くなり、売買仲介営業の世界に飛び込んでみたいと考えるようになりました。そして大手不動産売買仲介会社に入社して不動産売買仲介営業を勉強させていただきました。数年間不動産売買仲介営業の仕事をしていく中でいろいろなトラブル・クレームなど私自身で解決できるレベルまで成長できたと感じるようになりました。30代後半のある日、預貯金を整理していたところ愕然としました。「これでは将来、まともな生活ができないのではないか？」「会社に人生のハンドルを握られたままなのか？」「節約しながら会社員として人生を終えるしかないのか？」大きな不安と恐怖が押し寄せてきたのです。こんな背景から2012年に弊社設立に至ったのです。社名である京（ケイ）は、「日本経済を牽引している首都東京」の京、「伝統と文化を大切にしている京都」の京から取りました。そして、世界一の不動産会社を目指したいという強い気持ちが京には込められています。