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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

足場工事の事業を通じて
感謝の気持ちを伝える

 

周囲の人々に対する感謝の気持ちを表現

 
小倉 満を持しての法人化にあたり、この「ありがとうございます」という社名はどのような理由で名付けられたのでしょうか。
 
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榊原 理由はいくつかありまして、一度聞いたら忘れられないようなインパクトのある名前にしたかったのと、誰もが必ず口に出して言ったことのある言葉にしたかったんです。また、ゆくゆくは建設業だけでなく、さまざまな事業にも挑戦したい思いもあったので、いかにも建設会社と思われる社名にはしたくなかったのもあります。そして、何よりも大きな理由は、法人化する際に私が抱いていたストレートな気持ちをそのまま表現しようと考えたことです。つまり、従業員、家族、お取り引き先やお客様など、私の周囲にいるすべての方々への感謝の言葉なんですよ。
 
小倉 榊原社長の純粋な感謝の気持ちが表れているわけですね。
 
榊原 そうなんです。特に、私がこうして会社を立ち上げられたのも、私のもとで仕事がしたいと言ってくれた後輩がいてくれたからこそ。彼には本当に感謝していますし、今でも弊社の取締役として頑張ってくれています。それに、私を支えてくれる妻や家族の存在も欠かせません。妻子がいる従業員も多いですし、従業員を支える家族に対しても感謝の気持ちを伝えたいと考えているんですよ。その点、この社名であれば、例えば従業員に給料を振り込んだ際、通帳に「ありがとうございます」と刻まれますからね。
 
小倉 それはおもしろい考え方ですね。確かに、本当にちょっとしたことでもありがとうという言葉を受け取れば、誰しも嬉しい気持ちになります。法人化する前と後で変わったことはありますか?
 
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榊原 この社名のおかげかどうかは定かではないものの、本当にありがたいことに売り上げも順調に伸びているんですよ。また、徐々に新しいことにも挑戦できていると思いますね。昨年の夏には、知人から借りている店舗を改装して、従業員たちとかき氷の販売を行いました。秋以降は、かき氷の代わりに焼き芋の販売もしているんですよ。というのも、従業員たちは十人十色ですし、仕事にも向き不向きがあります。でも、せっかくこの会社で働いてくれているわけですから、それならば足場工事を苦手とする従業員が活躍できる場をつくろうと考えたんです。
 
小倉 なるほど、その人の適性に合った仕事を創出していく会社というわけですか。すごく素敵な方針だと思います!