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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人々のライフサイクルを 接骨院がトータルヘルスケア!
有限会社おおえのきトータルヘルスケア/株式会社ウエルジュ 代表取締役 大榎良則

 
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インタビュアー 小倉隆史(サッカー元日本代表)
小倉 鍼灸接骨院やデイサービス、居住介護支援事業所にフィットネス、個別指導学習塾など幅広い事業を展開する、有限会社おおえのきトータルヘルスケアの大榎社長にお話をうかがいます。
 
大榎 実は、私は小倉さんと同学年で地元も一緒なんですよ。だから、お会いできて光栄です! 私もサッカーが好きで、JFLに所属している鈴鹿ポイントゲッターズの公式専属トレーナーとメディカルケアも2008年から行っているんですよ。
 
小倉 そうなんですか! 私もお会いできて光栄です。それにしても、活動の幅が本当に広いですね。大榎社長はどうして今の道に進まれたんですか?
 
大榎 「人の力になりたい」という思いを抱いたからです。きっかけは、私が高校生の頃に祖父が脳梗塞で倒れたことでした。おじいちゃん子だった私は、祖父に何かしてあげたかったのですが「頑張れ」と言うことしかできませんでした。そのときに「人の力になるための力を身に付けよう」と決意したんです。
 
小倉 大好きな家族への思いが原動力だったというのが素敵ですね。
 
大榎 ありがとうございます。祖父は医師から「歩けなくなる可能性が8割」と診断されたんです。でも、理学療法士の先生が「2割でも可能性があるなら頑張りましょう」と言って毎日のように祖父のもとに通ってくださり、祖父も頑張ってリハビリした結果、歩けるようになったんですよ。奇跡とも言える出来事を目の当りにして、医療の素晴らしさに感銘を受けたことも、この道を選んだきっかけです。
 
小倉 すごい話ですね! そこから大榎社長はどのような経験を積まれたんですか?
 
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大榎 柔道整復師の国家資格を取得し、県内の地域中核病院で10年間働きました。その間にケアマネジャーの資格を取得したり、介護施設の立ち上げに関わったりと、いろいろな経験を積んだんです。そして、2005年にデイサービス併設の接骨院を立ち上げて、独立しました。
 
小倉 国家資格があれば院を運営できるのに、多彩な事業を取り入れたのがどうしてなのか、気になります。
 
大榎 病院に勤めていた頃、ある高齢者の方が退院できることになったのに、喜んでいらっしゃらなかったのを目にしたのが一つのきっかけです。その方にお話を聞くと、「自宅は段差が多くて生活しづらいし、通院も大変だし、いろいろ不安です」と話されました。そこで「治療だけではなく、介護保険も活用した幅広いサポートをワンストップで行える環境を自分がつくろう」と決心したんです。