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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

美容室の多店舗展開で
美容師の地位向上を図る

 

武器は、経営センスとコミュニケーション力

 
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水野 Ashantiさんは現在どれくらいの店舗を展開されているのですか?
 
北村 北は北海道、南は九州まで60店舗以上を構えています。
 
水野 すごい! 小規模で地域に密着して経営されている美容室が多い印象だったので、驚きました。
 
北村 現場経験を積んで、慣れた地域で独立する美容師さんがメジャーなので、そういった印象をお持ちの方は多いと思います。ただその場合、1店舗を経営するだけでも大変なんです。何百と店舗を持つケースは稀ですね。
 
水野 そんな中で、Ashantiさんが順調に事業を拡大できたのは、やはり北村社長の経営手腕によるところが大きいのでしょうね。
 
北村 ありがとうございます。経営のプロという強みを活かしています。1店舗と100店舗では経営面でさまざまな違いが出てくるんですよ。例えば、店舗数が多いと仕入れがしやすくなり、材料費を抑えられるんです。
 
水野 一回一回はそれほど大きな差にならなくても、トータルではかなり費用を削減できそうですね。
 
北村 おっしゃる通りです。結果的に店舗は増やしたほうがプラスなんですよ。私はコンサルティングを通して多様な業界と多様な規模の会社を見てきたので、経営改善には特に自信があります。
 
水野 そのようなコンサルティングの土台があるからこそ、Ashantiさんの今があるのですね。美容業界の問題点も、北村社長の目には見えているんじゃないですか?
 
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北村 そうですね。美容師さんには、“チャラい”イメージがあるでしょう? でも、美容業界に実際に関わってみると、真面目で良い人が多いと知りました。問題は、ビジネスの中で同じ業界の人で集まりがちな点にあります。その閉鎖性を突破すれば、美容業界はもっと活性化するはず。近年は他業界から人材を招聘して活性化を図る店や会社も増えたものの、まだ不十分です。逆に言えば、多くの可能性を秘めている業界でもあります。
 
水野 外部とのつながりに業界の活路があると。その接点を担ってくれるのが北村社長のような存在なのですね。
 
北村 私のような役回りに必要なスキルは、先ほど述べた経営ノウハウに加え、コミュニケーション能力です。私自身、キャリアで培ってきたコミュニケーション能力がスタッフや取引先の方々とのやり取りで役立っていると実感しています。これまでに確立したノウハウをまとめた書籍も出版したので、そういった手段を駆使しながら情報を発信し、業界を盛り上げていきたいです。
 
 
 
 

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