
インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
石川 1993年に設計事務所に入社して経験を積み、2003年に独立しました。女性目線でリフォームを提案できる女性建築士を募集していた大手企業と、外部委託契約をしたのが独立のきっかけでした。その後、2018年に屋号を変えて当事務所を設立したんです。業界でのキャリアは30年になります。現在は委託契約を結んだ企業の仕事で、個人住宅のリフォームを手がけるほか、一般の方からのご依頼で、ホームページに掲載しているようなマンション、店舗等の設計を行っています。
亀山 ホームページで実績を拝見すると、店舗では美容、飲食、整体院等、ジャンルが広いですし、関東圏の仕事もされているのですね。中でも東京の無人牡蠣販売店はとてもオシャレです!
石川 ありがとうございます。この無人牡蠣販売店は「女性受けするようなティファニーブルーを基調に」とのご要望があり、それを軸に設計いたしました。私が仕事で大事にしているのは、お客様から細かく丁寧にヒアリングし、ご要望を超える提案をすることです。例えば、家事は家庭ごとにやり方が異なるので、単に使いやすさを提案するのではなく、そのご家庭の家事の進め方に合ったキッチンや収納をご提案しています。
亀山 経験をもとに、女性目線の提案もできることは石川代表の強みですね。喜びの声を聞くことも多いと思います。印象的な言葉はありますか?
石川 従来の独立型から対面式のキッチンに変える設計をした際、「家族と離れて家事をする不満が解消された」とおっしゃっていただいたことです。そこに喜んでくださる方は多いですね。

石川 自宅を「柔らかで人を包み込むような家」にしたかったんです。最近は、Webでの全国コンペも増えていますので、今以上に案件を増やしていきたいですね。
亀山 お客さんの気持ちを大切にし、なおかつ柔軟な発想を持つ石川代表なら、お客さんが望む以上の建物を数多く設計できると思います。ぜひ遊び心のある住まいや施設を設計していただき、明るい街づくりにもつなげてください!
「仕事を楽しむ」とは‥
大学の恩師から独立後に、「建築士の仕事は、新しい住居に住むことはお客さんの人生の中で一番の喜びを目の当りにできるよね」と言ってもらえたんです。仕事が辛いときにその言葉を思い出して、お客様の喜びの瞬間に立ち会えていることを感じるようにしています。
(石川澄子)