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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

多角経営のタクシー会社 ベビーカステラが大好評
日本城タクシー株式会社 代表取締役 坂本篤紀

 
プロフィール 大阪府出身。1960年に日本城タクシー(株)に就職し、2013年に代表取締役に就任した。経営者として順調に業績を伸ばすも、コロナ禍で大打撃を受け会社存続の危機を迎える。2021年、攻めの一手として飲食事業に乗り出し、ベビーカステラ専門店「日本城カステラ」をオープン。一つひとつ手づくりで生み出されるベビーカステラは冷めてもおいしいと大人気となっている。【ホームページ
 
 
 
大阪市住之江区のベビーカステラ専門店「日本城カステラ」。独自製法でふんわり焼き上げられるベビーカステラは「また食べたくなる味」とリピーターが続出している。そんな人気店を運営するのは、なんと日本城タクシー株式会社というタクシー会社だ。新事業への挑戦やコロナ禍で社員を守る対応が多くのメディアで取り上げられ、全国から注目を集める坂本篤紀代表取締役の、社員や事業への熱い思いに迫った。
 
 
 

大人気でリピーター続出のベビーカステラ店

 
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インタビュアー 原田伸郎(タレント)
原田 大阪市住之江区にある、人気ベビーカステラ専門店「日本城カステラ」さん。運営しているのはタクシー会社である日本城タクシー株式会社さんだとうかがってびっくりしました。坂本社長は、B-plusに4度目のご登場ですね!
 
坂本 ありがとうございます。あのねのね世代ですから、原田さんにお会いできて嬉しいです。
 
原田 それは光栄です! それにしても、なぜタクシー会社さんがベビーカステラ専門店を始めたのでしょう?
 
坂本 コロナ禍でメインのタクシー事業、バス事業が大打撃を受けたからです。厳しい状況を打破するために模索していたところ、知り合いからベビーカステラ事業の話を聞き「やってみよう!」と決断したんです。
 
原田 経営改善のための新たな一手だったというわけか。しかし一般的には、経営が悪化すると事業縮小や人員整理の方向に舵を切る経営者も多いですよね。
 
坂本 私の考えとして、大切な社員をリストラするなんて絶対にありえませんでした。だから、売り上げが10分の1になった当時は、社員の給料を支払うためにバスを3台売却もしましたよ。
 
原田 商売道具のバスを売り払うとは、思い切ったご決断でしたね。さらに、雇用を守るためにスタートしたベビーカステラ専門店が今や大人気というのは素晴らしいですよ。
 
 
 
 

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