
インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
中山 もともと妻がオルゴールが好きで、夫婦でよく観光地などにあるオルゴール館を巡るなどしていました。そんなとき、オルゴールの音色に自律神経を整える効果が期待できるという本を読んだり、セラピーの体験会に行ったりする機会があったんですよ。
亀山 確かに、オルゴールの音を聞いているとなんだか癒されますし、自律神経も整いそうなイメージはありますね。
中山 ただ私自身、最初はそのような効果については興味がなく、単にオルゴールを聴きに行くという目的のために夫婦で出かけていました。ところが、その帰り道、地下鉄に乗るために階段を下りる際に衝撃的な体験をしたんです。というのも、妻は膝関節の調子が悪くていつも痛がっていました。しかし、そのときはまったく痛みもなく、スムーズに下りられたんですよ。不思議に思っていたところ、その理由はやはり先ほど聞いたオルゴールの音に違いないと確信しました。それ以来、オルゴールが発する音や周波数などについて研究し、それを健康法として取り入れようと考えたわけです。
亀山 なるほど。例えば妊娠している女性が胎教としてクラシック音楽を赤ちゃんに聞かせるといった、音楽が身体に良い影響を与える可能性があるという話は私もよく耳にします。日本酒の原料となる米麹もクラシック音楽を聞かせると発酵が促進され、味もまろやかになると聞いたことがありますよ。

亀山 クラシックなどの音楽によるセラピーもいろいろある中で、オルゴールならではの特徴とはなんでしょうか。
中山 最も大きな特徴として、オルゴールは周波数帯域が非常に幅広いことが挙げられます。自然の中にある、すべての音域が含まれていると考えられているんですよ。近いものとしては、フルオーケストラがあるものの、オルゴールはそれよりもさらに広い周波数を持っているんです。