
インタビュアー 鶴久政治(ミュージシャン)
岩瀬 20代前半の頃は海にロマンを感じて、カツオの遠洋一本釣りの道を選んだこともありました(笑)。ただ、1ヶ月半ほど海に出て2日ほど陸に戻り、また海へ出るという生活を続けているうちに自分が求めているものとは違うことに気付きまして。そこから、やはり手に職をつけたい、誰もできないことを追求したいと思い、この世界へと進むことに決めました。
鶴久 カツオの一本釣りをされていたとは、ユニークな経歴だなぁ! 大変だったでしょう。
岩瀬 24時間勤務が当たり前の世界でしたからね。飲食業界での第一歩は、ゴルフ場での調理師でした。出勤が早い分、退勤時間も早かったんですよ。そのため、漁師時代に培ったエネルギーを持て余し、自分でキッチンカーをつくり、夕方からはコロッケやカレーを売っていたんです。それが今の「カレー・ザ・ロック」の前身になっています。
鶴久 陸にいるんだから何でもできると行動されてきたわけだ(笑)。すごいバイタリティですね!

鶴久 それは素晴らしい! 飲食の世界が肌に合っていたんでしょうね。
岩瀬 人対人という仕事に魅力を感じたんですよね。さまざまな方とお会いする中で、飲食業を通じて出会える人たちは本当におもしろい方ばかりだと感じています。仕事をしていて、日々楽しいんですよ。それが、お客様にも伝わればと思ってお店を経営しています。