B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

四季折々の新鮮な魚を 明石から全国へ届ける
八蔵水産/吉市水産有限会社 代表取締役 竹野望

 
プロフィール 兵庫県出身。明石市公設地方卸売市場で仲卸業を営む吉市水産(有)で経験を積み、2016年1月に4代目の代表取締役に就任した。2017年からは関連会社(株)八蔵水産としてネットショップの通販事業をスタートさせ、2021年には丹波市に直営店舗、山乃魚屋をオープンさせるなど、卸から小売まで事業を展開。豊かな発想力とリーダーシップで不況の荒波を乗り越えている。【ホームページ
 
 
 
日本人の魚の消費量が20年以上低下し続けており「魚離れ」と言われる一方、諸外国の食文化が変化して魚の消費量が増え、漁獲制限がかかるなど、漁業関係者は厳しい舵取りを迫られている状況だ。そうした中、吉市水産有限会社は祖業の仲卸業のみならず、通信販売や直売所の運営など小売りにも挑戦し続けている。代表取締役を務める竹野望氏に、明石の魚の魅力や仕事に対する思いをうかがった。
 
 
 

明石浜に根差した老舗の水産仲卸店

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 石黒彩 (タレント)
石黒 明石市の水産卸売業、吉市水産有限会社さんにお邪魔しています。B-plusには3度目のご登場ですね。
 
竹野 はい、約1年ぶりですね。前回は弊社で扱っている明石鯛の灰干しを召し上がっていただきました。本日は、後ほど魚の締め方やさばき方をご説明し、そのままお刺身で召し上がっていただこうと思っています。
 
石黒 わぁ、楽しみです! 私は実家が北海道で、普段の食卓に必ずといっていいほど鮭が出てくる家庭でしたし、お魚が大好きなんです。明石のお魚もとてもおいしいですよね。
 
竹野 はい。私たち吉市水産は明石の浜辺で長年水産の卸売をしていますので、自信を持っておすすめできます。昭和初期よりもずっと前から、仲卸業“吉市”としてやってきた会社です。2003年に吉市水産有限会社という法人の形になり、私は4代目の社長になります。
 
石黒 すごく長い歴史をお持ちの会社なんですね! こちらのお魚はどのあたりの地域まで送られるんでしょうか。
 
竹野 大阪などの関西圏はもちろん、東京の豊洲市場にも流しています。また、八蔵水産という別会社でネットショップを運営していまして、干物などを全国に発送していますよ。