
インタビュアー 八木裕(野球解説者)
小阪 弊社は私の叔父が1970年に創業しました。すでに半世紀以上の歴史を紡いでいるんですよ。私が2代目に就任したのは2007年で、現在は18名の従業員と共に汗を流しています。
八木 金属加工と言ってもさまざまですよね。株式会社三洋さんの事業を詳しくお聞かせください。
小阪 私たちはフライス加工やNC加工、ボーリング加工などを手がけ、主に紙おむつや生理用品の製造工場で用いられる製造機械や生産ラインの部品の製作を行っています。その他にも医療、食品等の幅広い業種も手がけているんです。すべてオーダーメイドの部品で、大量生産品ではありませんから、職人が一つひとつ丁寧に加工しています。
八木 金属加工の世界も、ずいぶん自動化や機械化が進んだのでしょうね。
小阪 八木さんのおっしゃる通りです。ただ、積極的に新しい機械を導入しつつ、職人の技術を大切にするのが弊社のこだわりでして。二つと同じものがない部品を図面通りに完成させるまで、一人の職人に任せるのが私たちの仕事のやり方なんですよ。
八木 必要以上に分業化せず、どんなに細かい作業も責任を持って同じ方が担当してくださるわけですか。とても信頼の置ける仕事の進め方ですね。ところで先ほど工場を見学させていただいたところ、とても明るくてきれいな職場だったのでびっくりしました。
