
インタビュアー 八木裕(野球解説者)
灰本 もともと私は、東証プライムのリース会社で取締役常務執行役員を務めたのちに、ケミカルメーカーの代表取締役、合成樹脂事業の代表取締役社長を務めると同時に専門商社で社外取締役を務めておりました。そんな中で日本商工会議所の「多様な人材活躍委員会」にも関わらせていただき、厚生労働省と連携して中小企業の働き方改革を考える活動もしていたんです。
八木 華々しいキャリアですね。社外活動をされていたというのも素晴らしいです。
灰本 ありがとうございます。現状の多くの人は65歳で定年退職をしてゴルフや釣り三昧の日々を過ごしておられます。でも、3人に1人が認知症になる時代です。働くことが認知症の最大の防衛策です。今の60代・70代は若いまだまだ働ける。シニア層、そして子育てが落ち着き社会復帰したいという女性たちに仕事を紹介することができれば、企業としても社会としても助かるのではないかと思い、始めたのがこの会社の事業なんです。
八木 さまざまな経験を積んできたシニア層の方であれば即戦力にもなりそうです。育児を終えたママさんは高いスキルを持っている方が多そうですし。
灰本 そうなんです。この会社の強みは業務委託契約型の職業紹介事業ということです。そのため、企業側は正社員として雇用する必要がないので依頼しやすいうえに、働く側も個人事業主として自分の能力を最大限に活かすことができる。さらに、一般的に求職者の年収25~35%と言われている紹介手数料を、私は一律30万円(関西)で設定しています。私自身が社長職を務めていたからこそ企業側の事情もわかるので、そこを配慮した価格設定にしました。
八木 業界の常識や固定観念にとらわれない、新しいタイプのビジネススキームだと感じました。今後の展開はどう考えていますか?

八木 たくさんの求職者の方とそうした人材を雇用する企業の双方が満足できるサービスを、会社役員として長く活躍してきた灰本CEOなら実現してくれると思いました。これまでのノウハウを大いに発揮してご活躍してください。期待しています!
「仕事を楽しむ」とは‥
私の仕事の原動力は、楽しく仕事をする。楽しいことは、お客様に喜んでいただくこと。喜んでいただくと会社が喜ぶ。それが個人へとリターンとなる。そのためにはどうすればいいかを一生懸命考えて行動に移す。結果として喜んでいただければ、それがやりがいになる。
(灰本栄三)