子どもの凸凹を改善!
脳育で未来の人財輩出
脳科学を基にした教室を開校

藤本 私はもともと教師の道を志していたものの、当時の短大卒生にとっては狭き門で、残念ながら挫折してしまいました。ただ、バブル全盛期だったので仕事には困らず、さまざまな職種を通して経験を積んだんです。一番長く勤めたのはイベント会社でしたね。音楽イベントや地域の催しなどを数多く手がけていました。音楽のイベントでは私が箏の演奏者だったこともあり、実際に演奏することもありましたね。
八木 その後、どのような経験を経て今のお仕事につながっていくんでしょうか。
藤本 私はシングルマザーでして、仕事中に息子を私が理想と考える子どもを預けられる場所がなかったんです。それで、自宅や訪問先の家庭で子どもを預かって保育するチャイルドマインダーの資格を取得し、自ら教室を立ち上げたんです。ただ、開業してから3年後くらいに交通事故に遭ってしまい、仕事ができなくなってしまいました。さらに、当時小学校3年になっていた息子が不登校になってしまったんです。学校や市役所など不登校児の相談窓口に出向いても、何の解決にもなりませんでした。結局、そのときも自己解決するしか選択肢はなく、勉強を重ねていくうちに児童発達支援事業所との出会いがあり、最終的に脳科学の道にたどり着いたんです。
八木 ご苦労されたんですね。しかし、脳科学と一言でいっても幅広いように思います。どのように勉強されたんですか?

八木 息子さんへの思いがご自身を今の仕事へと導いたわけですね。ご自身の体験を背景に仕事に取り組んでいる方は、説得力が違うでしょう。相手の立場も自分事のように親身になれるので、大きな強みだと思いますよ。
藤本 ありがとうございます。お子さんの指導をするにあたって、保護者様との信頼関係は欠かせないので、心理学やメンタルトレーニングなど、取得した多様な資格を活かしながら、保護者の方が安心してご相談いただけるように心がけています。