農業の楽しさを伝え
誰もが輝ける農園を

井内 はい。障がい者の方の仕事というと単調な作業が多く、どうしても給与が低くなりがちな点を何とかしたいと思いまして。当事業所では作業委託という形で、障がい者の方々に業務をお願いすることで、安定した給与が支払われる仕組みをつくっています。
狩野 なるほど。井内代表とお話をしていると、地域のため、人のためにという思いがひしひしと伝わってきます。なぜ、そこまで誰かのために頑張れるのでしょうか。
井内 やはり根本にあるのは、感謝の思いです。実は、私の父が脳梗塞で倒れたことがあり、その際には地域の方々が助けてくださいました。だからこそ、私も地域のためにできることを、と思い農業に携わっています。
狩野 その強い気持ちがあるからこそ、人とは違う農業の形をどんどん追求していけるのでしょうね。

狩野 食べることは、生きるうえでの基本です。私たちの生活とは切り離せない農業だからこそ、子どもたちにもその魅力や奥深さを幼い頃から感じてほしいですよね。私も、いつかは実家の農園で、子どもたちにそういうことを直接伝えられたらと考えています。私自身も農家の息子として、ぜひ、農業の楽しさを広めていってもらいたいと思っていますので、今後も頑張ってください!
「仕事を楽しむ」とは‥
理念をしっかりと持つことです。その理念に基づく活動ができているか、常に意識をしながら仕事をすることでメリハリもつき、楽しさを感じられます。
(井内徹)