
インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
中村 はい。訪問するエリアは堺市を中心に東住吉、松原、羽曳野、藤井寺、富田林など、当院から半径16kmの範囲内の地域の方を対象に保険診療をご提供しています。これ以外の場所でも自費診療なら対応が可能ですよ。患者様は関節が固まったり筋力が落ちたり、脳梗塞などで体が麻痺して歩行が困難になってしまった方が多いです。寝たきりだったり、車いすの生活を強いられていたりする患者様のお体の不調を改善に導くことが私の役目だと思っています。
狩野 高齢化する社会では、ますます頼りになる存在だと思います。中村院長はどのような経緯でこの業界に入られたのでしょう。
中村 小学校から高校までは野球に打ち込んだ青春時代を過ごしていました。ただ、中学生の時にひじを壊し、高校生の時には腰を痛めて鍼灸整骨院へ通うようになったんです。それで自分も誰かの体の不調を改善する仕事に就こうと決め、高校卒業前から整骨院でアルバイトを始めました。
狩野 中村院長の並々ならぬ決意がよくわかりますね。高校卒業後の進路は?
中村 専門学校に通って整骨院で働きながら柔道整復師の資格を取得し、同じ学校で鍼灸とあん摩マッサージ指圧師の資格も取り24歳で卒業しまして。アメリカの大学でスポーツ障害の予防についても研修を受けました。その後訪問型の治療院として当院を開院しました。
狩野 幅広く経験をされてきたんですね。現場ではどのような施術をされるのでしょうか。

狩野 中村院長だけでなくケアマネージャーさんなど、各分野のプロが役割を分担して面倒を見てくださると患者さんも心強いですよ。あとはメンタル面のケアの問題もありますよね。