
インタビュアー 濱中治(野球解説者)
米倉 もともと私は専業主婦で、息子がひどい食物アレルギーを発症した際に、食事で何とか治せないかと主治医の先生方のご指導のもと食材や調理法を試行錯誤しました。その後、自宅を当時まだ珍しかったオール電化にしたことで、大手電力会社の関係者の方からクッキングヒーターでの料理体験レッスンの仕事を依頼されたことも転機となりましたね。これらの仕事を始める際に、株式会社JOY UP(ジョイアップ)という法人も設立しました。会社勤めの経験がなかったので、右も左もわからない中でのスタートでした。
濱中 長年の主婦業で培った料理の腕や食の知識は、大きな強みですよ。現在は、食育を中心にした講演活動、食育体験教室、オンライン料理教室のほか、地産地消の取り組みにも注力されているとか。
米倉 はい。その一つが舞鶴の竹林整備から出る竹を利用しできた竹炭パウダーです。以前、イベントで各地の竹炭パウダーを使って石鹸をつくった際に、舞鶴産の品質がとても良くて。ところがこの竹炭パウダーをつくっている池姫竹炭組合の方々の高齢化で製造が難しくなり、持続のために何かお手伝いができないかと考えました。竹炭には浄化作用があり、飲み物や歯磨き粉にも使われます。竹炭を焼く際にできる竹酢液はお風呂に入れてもお肌に良いんですよ。また、竹炭をチップにして田んぼに撒くとミネラルが豊富で土壌改良材になります。実際に竹炭チップで土壌改良した田んぼで育てた有機竹炭米はもっちりと甘みがあり、ふるさと納税に登録されています。

米倉 まさにそのために、舞鶴のとれとれセンター近くに買った空家をリノベーションし、テナントショップを兼ねて、地元の野菜や鹿肉を使った薬膳カレーや、竹炭米の米粉うどんなど素材にこだわった料理を提供する米Terraceをオープンしました。店舗デザインの経験も活かし、空家・古民家再生のリノベーションの相談にもお応えしていく予定です。
濱中 米倉代表は発想が豊かで、仕事や人生を楽しむ達人ですね。経験や人との出会いがビジネスにつながっているのも素敵です。さらなるご活躍で、舞鶴を盛り上げていってください!
「仕事を楽しむ」とは‥
自分のために8割、残り2割の時間や労力は周りにいる人のためになるべく使うように心がけています。そうするとご縁にも恵まれ、楽しみながら仕事の幅も広がっているんです。
(米倉晴美)
:: 事業所情報 ::
米 Terrace
京都府舞鶴市下福井
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