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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

多彩なチーズ料理を堪能 「フロマジェ」のいる店
Cheese Dining ItaRu オーナーシェフ 植田良二

 
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インタビュアー 八木裕(野球解説者)
八木 阪急宝塚線三国駅の近くにあるCheese Dining ItaRu(チーズダイニング イタル)さんは、チーズにこだわったレストランだそうですね。植田オーナーの歩みが気になります。
 
植田 ホテルのレストランから創作料理店の料理長まで、さまざまな飲食の現場で腕を磨いた後に独立し、地元に近いこのエリアで当店を立ち上げました。2009年11月のオープンから今年で13周年を迎えます。
 
八木 飲食業界が厳しい状況に置かれる中でも、長く続けて来られたのは地域に根差した店として信頼されているからでしょうね。
 
植田 ありがとうございます。この辺りは新興住宅地のシックな雰囲気と下町情緒が共存する不思議なエリアで、ファミリー層からお年を召した方まで幅広いお客様がお見えになります。当初はカフェ&ダイニングとして営業していたものの、せっかく多くの方に料理を楽しんでもらうのだから、もっと“食のエンタメ性”を追究したいと思うようになりまして。当時提供していたメニューでチーズフォンデュが人気だったことに注目し、多面的な食材であるチーズに特化した店にしようと、チーズ関連の資格を4つ取得したんです。
 
八木 資格を4つもお持ちとは! チーズに対する飽くなき探求心が感じられます。そういえば、植田オーナーはチーズの専門家が集うフロマジェジャパン入賞記録もお持ちだとか。
 
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植田 はい。フランスではチーズ製造者をはじめ、チーズに携わる専門家を「フロマジェ」と呼んで認定しています。ワインのソムリエをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。味覚から、チーズを美しくカットする技術、さらには課題内容に沿ったスピーチまで、チーズについて余すことなく問われるんです。
 
八木 チーズのプロですね! 確かに、チーズはさまざまな種類や料理があって、幅広い可能性がありますよね。
 
植田 味はもちろん形も香りも多種多様で、チーズの数だけ個性がありますからね。ハードチーズとソフトチーズでは、かじった時の音も別物です。まさに五感で楽しめる食材だと思っています。