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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自己肯定感を向上させて 育児の悩みに寄り添う!
きずなLabo 代表 原敏子

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 滋賀県大津市で子育て支援、不登校・引きこもり支援を行う、きずなLabo(ラボ)さん。さっそく、原代表のご活動を具体的に教えていただけますか。
 
 弊社では主に「コミュニケーションの専門家による子育て講座」「自己肯定感カウンセラーから学ぶ子育て講座」「専門家・支援団体とのコラボレーション講座」「日本コミュニケーション能力認定協会のコミュニケーション能力認定講座」の4つの事業を手がけています。私の活動のすべては、自己肯定感やコミュニケーション能力を上げたいと願う方のために、カウンセリング、セラピー、メンタルコーチなど、さまざまな手法を使って寄り添うことなんですよ。
 
タージン そのご活動に注ぐ原代表の情熱は、どこから湧いてくるのでしょうか。
 
 私は結婚した後に子どもに恵まれたのですが、泣き止まない息子のお世話で不安定になり、乳幼児健診にも行けないほど精神的に追い込まれてしました。しかも、その不安を誰にも相談できなかったんです。それでも担当の臨床心理士さんが「大丈夫ですか」と小まめに電話をくださるようになり、「この人なら」と感じた私は、気持ちを打ち明けることができたんです。
 
タージン 原代表は、子育てのほかにも悩みの多い人生を送ってきたのでしょうか。
 
 そうなんです。今ではヤングケアラーや虐待サバイバーという言葉もあるように、子どもの頃の私はまさにそのような状況で育ちました。母は私が7歳のときに家を出てしまい、残された私と妹は祖母と一緒に暮らすことになったんです。祖母は内職をしていたので私が早朝から洗濯やお弁当づくりをして学校に行き、休み時間や放課後に買い物をして、帰宅したらまた食事の用意などの家事をする生活を送っていました。
 
タージン ちょっと想像を絶しますね。それでは勉強も満足にできませんよ。
 
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 ええ、結果として、私はとても自己肯定感の低い人間になってしまいました。しかも、数少ない友だちの家へ遊びに行ったときに幸せそうな家族の様子を見て、自分の境遇との差を思い知らされ死ぬことを考えるほど苦しくなったんです。それでもなんとか立ち直ったものの、25歳のときに再会した母に父から暴力を受けていたこと、誰にも助けてもらえなかったこと、そして、今では声を出すこともできず精神科病院に通っていることを告げられました。