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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

災害から命を守りたい! 林業の魅力を若手に承継
有限会社杉本林業 取締役 杉本貴広

 
プロフィール 幼い頃から林業をする祖父の背中を見て育ち、学生時代から現場での手伝いを経験。社会人第一歩目は林業とは異なる会社に就職。その後、祖父が創業した(有)杉本林業の取締役に就任した。林業の魅力を次の世代に伝え、若手不足の業界を変革するべく、日々山林の管理や整備に邁進している。【ホームページ
 
 
 
増え続ける災害から命を救うため、近年ますます重要性が増す山林の管理。神奈川県相模原市の有限会社杉本林業は、長年にわたって積み上げた技術と最新のテクノロジーを併用し、他社が行わないひと手間をかけることで社会の安全に貢献している。創業者の孫にあたる杉本貴広取締役の願いは、林業の魅力を多くの人に伝え高齢化が進む業界を変えること。自分を成長させてくれた自然を守り、次の世代につなげることだと熱く語ってくれた。
 
 
 

大切な自然を守り業界を変えるため林業に

 
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インタビュアー 時東ぁみ(タレント)
時東 神奈川県相模原市を拠点にご活躍中の、有限会社杉本林業さんにお邪魔しています。お話をうかがうのは杉本取締役です。さっそく会社や杉本取締役の歩みを教えてください。
 
杉本 弊社は私の祖父が創業した会社で、もともと私も学生時代から現場の手伝いをしていました。社会人第一歩目としては林業とはまったく関係がない業界に就職しまして。定年まで勤めたら、その後は家業のサポートをしようと思っていたんです。ただ、祖父の後を継いでくれるはずだった方の舵取りがうまくいかなかったことや、私の心境にも変化があって戻ってくることにしました。
 
時東 心境の変化とは、どのようなものだったのでしょう。
 
杉本 たまたまこの家に帰ってきて、自分が育った部屋から外を見たら、祖父が植林し心血を注いで管理してきた周囲の山が、いつの間にか手入れを怠ってひどい景色になっていたんです。子どもの頃から自分を見守ってくれた風景を壊されるのはくやしいもの。だから私は自分の力で大切な自然を守り、この業界を変えてみせようと決意したんです。
 
時東 そこで、取締役に就任し実質的に経営をはじめられたわけですね。
 
杉本 ええ、私の願いは林業の魅力を次の世代に伝えることです。それなのに、正しい姿勢でこの仕事に取り組んでいる業者が減っていることに危機感を覚えたんです。
 
時東 それでは林業の楽しさを知るためにも、具体的な業務内容を教えていただけますか。
 
杉本 弊社は、山林の管理や森林の整備を手がけています。下草を刈ったり間伐をしたりして山や森を健康な状態に整えるのですが、切り倒した木を資材として搬出したり、山の中に作業用の道路をつくったりするのも私たちの仕事なんですよ。
 
時東 有限会社杉本林業さんは、ホームページでいろいろな情報を発信していらっしゃいますね。ここまで充実したホームページを持ってる林業の企業は少ないと思います。仕事や会社の情報がしっかり理解できる素晴らしい試みですよ。
 
 
 
 

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