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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自由に楽しく文字を描く 己書の魅力を広く伝える
己書未来を創る道場/己書みぃたん道場 上席師範 黒川美奈

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 大阪府高槻市を拠点に己書(おのれしょ)教室を運営している、己書未来を創る道場の黒川先生にお話をうかがいます。そもそも己書とは、どのようなものなのでしょうか。
 
黒川 筆ペンで味のある字を絵のように描く筆文字のことで、その名前の通り自分だけの書ですね。ちょっとした書き方のポイントがあって、必ずこうしないといけないというルールはありませんので、自由に思いのままに楽しんで描けるんですよ。
 
濱中 いわゆる『書(しょ)』というと、しっかりした所作やルールが定められているイメージがあります。でも、己書は型にはまらないところが特徴なんですね。
 
黒川 そうなんです。文字の書き順や、とめ・はね・はらいといった書き方にとらわれることもありません。たとえ字の大きさやバランスが整っていなくても、味のある作品になるんです。
 
濱中 黒川先生は、もともと書道などを習っておられたんですか?
 
黒川 いえ、それが、小学生の頃に少しだけ習っていた程度でした。でも、ある時たまたま雑誌のページの片隅で小さく紹介されていた己書を見て、とても興味を抱きました。それですぐに己書を修得してみたいと思ったんですね。それが2018年夏頃で、私が己書と出逢ってから、今年2022年で5年目に入りますね。現在は、己書の協会である日本己書道場が認定する上席師範として、大阪府を中心に兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県といった関西圏で己書を教え、普及する活動を行っています。
 
濱中 それはすごいですね。でも、私はあまり字がきれいなほうではないので、難しそうに感じます。
 
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己書を見せてもらう濱中さん
黒川 いえいえ、字がきれいかどうかは関係なく、己書はどなたでも簡単にできるんですよ。 己書の用語で教室の意味である「幸座」は、基本的に90分を1幸座として開催してまして、初心者の方でもハガキ2~3枚、お題によって4~8枚ほど描けます。 小さいお子さんから80代の方まで、どなたでも筆ペンさえあれば気軽にできますし、まるで自分が描いたとは思えないほど、素敵な作品ができたと喜んでくださる方も多いんですよ。
 
濱中 お話を聞いていると、私も少し興味が沸いてきましたよ(笑)。教室は主にどのような場所で開催しておられるんですか?