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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

おいしさと低糖質を両立 フルーツサンドの専門店
フルーツサンド専門店wish 代表 田村亜里寿

 
プロフィール 京都府出身。甘い食べ物を好む父親の糖尿病がきっかけで、糖質と脂肪を抑えたフルーツサンドを試作したところ好評を得て、商品としての販売を決意。2021年にフルーツサンド専門店wishを創立し、2022年3月、舞鶴市内に店舗をオープンした。新鮮な果物を使ったバラエティに富んだメニューが地元で話題を呼び、着実にファンを増やしている。【ホームページ
 
 
 
舞鶴市のフルーツサンド専門店wish(ウィッシュ)が提供するフルーツサンドは、大ぶりな果物とたっぷりの生クリームを挟み込んだボリューミーな見た目に反し、低糖質・低脂肪を実現している。田村亜里寿代表が糖尿病の父親のために材料を工夫して開発した、健康へ配慮しつつ、おいしさを両立した逸品だ。食べても罪悪感が湧かない、甘いもの好きの心の解放を実現した田村代表に、これまでの歩みと忙しい現在のこと、さらには今後の目標についても語ってもらった。
 
 
 

糖尿病の父が食べられる“甘いもの”が原点

 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 舞鶴市内で初という、フルーツサンド専門店wishを営む田村亜里寿代表にお話をうかがいます。田村代表は早くから調理師やパティシエのようなお仕事をされていたのですか?
 
田村 いいえ。料理をするのは好きでしたけど、その道のプロになるつもりはありませんでした。フルーツサンドのお店を始めたのは父がきっかけなんです。もともと甘いものに目がない父が糖尿病になって、好きなだけ食べたいものが食べられなくなってしまったので、何とか父の欲求を満たせるものを、という思いで考案したのが低糖質・低脂肪のフルーツサンドだったんです。
 
狩野 お父さんの健康のためだったんですね。親孝行だなぁ。食べてもらった反応はどうでしたか?
 
田村 すごくおいしいと喜んでくれました。その後、父はお医者さんに勧められた運動を続けながら、多い時は1日2個食べていたのに、それでも血糖値がどんどん下がっていったんです。それで、家族だけでなくもっとたくさんの人たちに食べてもらってはどうかという話になって、にわかにお店を出す計画が動き出しました。
 
狩野 私も甘いものが大好きだから、低糖質・低脂肪のフルーツサンドがあると知って嬉しいです! 糖尿病が心配な同好の士にとっても朗報だし、今は社会全体に健康志向が広まっているから、きっと興味を持つ人が多いでしょうね。