糖尿病の父が食べられる“甘いもの”が原点

インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
田村 いいえ。料理をするのは好きでしたけど、その道のプロになるつもりはありませんでした。フルーツサンドのお店を始めたのは父がきっかけなんです。もともと甘いものに目がない父が糖尿病になって、好きなだけ食べたいものが食べられなくなってしまったので、何とか父の欲求を満たせるものを、という思いで考案したのが低糖質・低脂肪のフルーツサンドだったんです。
狩野 お父さんの健康のためだったんですね。親孝行だなぁ。食べてもらった反応はどうでしたか?
田村 すごくおいしいと喜んでくれました。その後、父はお医者さんに勧められた運動を続けながら、多い時は1日2個食べていたのに、それでも血糖値がどんどん下がっていったんです。それで、家族だけでなくもっとたくさんの人たちに食べてもらってはどうかという話になって、にわかにお店を出す計画が動き出しました。
狩野 私も甘いものが大好きだから、低糖質・低脂肪のフルーツサンドがあると知って嬉しいです! 糖尿病が心配な同好の士にとっても朗報だし、今は社会全体に健康志向が広まっているから、きっと興味を持つ人が多いでしょうね。