B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地域の持つ魅力で人を呼び 地方を活性化する仲介者
W&W 代表 冨澤正行

 
プロフィール 東京都出身。青山学院大学を卒業後、(株)JTBに入社。法人営業やビジネスイベントの企画立案のほか添乗員としても活躍。コロナ禍が旅行業界を直撃した中で独立を決意し、2022年4月にW&Wを創業した。地方創生コンサルティングや各種補助金の申請、イベントのプロデュースなど幅広い業務を展開。(一社)日本盆踊り協会の専務理事も務めている。【ホームページ
 
 
 
W&W(ダブリューアンドダブリュー)の冨澤正行代表は、地方創生コンサルティングをはじめとするサービスで、地域に眠るその土地だけの魅力を巧みに掘り起こし、観光や商品販売を通じて地域を活性化するために日々活動を続けている。旅行業界の経験で培った高度なコミュニケーションスキルを武器に、行政と民間、組織と個人の仲を取り持つ膨大な仕事に取り組む冨澤代表に、これまでの歩みと現在の仕事ぶりについて語ってもらった。
 
 
 

コロナ禍で疲弊する地域の課題解決を仕事に

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 吉井怜(女優)
吉井 地方創生コンサルティングなど幅広い業務を手がけるW&Wの冨澤代表。設立から2022年11月現在で半年余りだそうですね。それ以前はどんなお仕事をされていたのですか?
 
冨澤 大学を出て入ったのは旅行業界で、株式会社JTBで法人営業のほか添乗員の仕事を20年以上経験しました。その間、いったん退職してウェディングやIT関連の営業を経験した後、JTBに復職して支店の管理職などをしていました。
 
吉井 旅行業界が長かったのですね。独立されたきっかけは?
 
冨澤 一番はやはりコロナ禍に見舞われたことですね。旅行需要がほぼストップした中、家族とも相談して新しい道に進むことにしました。実はJTBさんではコロナ以前から業務の多角化が行われていて、私も行政や法人と連携して地域の活性化や課題解決に寄与する役目に携わっていたんです。そこへ感染拡大防止で国内外の移動が制限されるという予期せぬ事態が起き、国は観光業界を通じて地方にお金が回るように補助金事業を拡大させていたので、自分の経験が生かせる今の仕事を始めました。
 
吉井 なるほど。地方創生に関わるものも含めていろいろな補助金制度がある中で、それを導入したくてもうまくできないというニーズがあると聞いたことがあります。その点でも冨澤代表の活動はタイムリーでしたね。