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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

かっこいい解体の仕事で
職人の地位を上げる!

 

LINEを活用した独自の教育システムも構築

 
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矢部 若いスタッフさんの教育で、有働CEOが特に工夫していることはありますか?
 
有働 弊社は、LINEのグループ機能を使った独自の教育システムを構築しています。例えば、解体の流れが一目でわかるように、項目を細かく分けてスタッフ全員で共有するようにしています。つまり、仕事でわからないことがあっても、スマホを見ればすぐ理解できるようになっているんです。
 
矢部 それは画期的ですね! 職人さんの育成でLINEを活用するケースというのは、あまり聞いたことがありません。どのような発想でこのシステムをつくり上げたのか気になりますね。
 
有働 私が若い頃は「見て盗め」の時代でした。周りにいるのは昔ながらの職人ばかりで、なかなか解体の技術を教えてもらうことができませんでしたね。でも、そういうやり方は今の若者に通用しません。いつまでも技術が向上せず効率の悪い仕事ばかりしていると、結局、現場がつまらなくなってすぐに辞めてしまうことにもつながるんです。もっと仕事を早く覚えてもらうためにはどうすればいいかを考え抜いた結果が“LINEを利用する”ことだったんです。
 
矢部 なるほど。待遇だけでなく教育でもサポートを重視しているわけですね。
 
有働 ええ。このシステムは、現場で気付いたことがあったら素早く内容を更新し、常に最新の情報が得られるようバージョンアップを続けています。
 
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矢部 有働CEOのお話をうかがっていると、スタッフさんを家族のように愛していらっしゃるとよくわかります。もう社長とスタッフという関係ではありませんね。
 
有働 そうなんです。スタッフとはプライベートでも仲が良くて、趣味の釣りにも一緒に出かけたりするほどなんですよ。私はスタッフから父や兄のように慕われるのが嬉しいですし、そもそも「社長」と呼ばれたことは数えるほどしかありません(笑)。
 
矢部 仲の良さが伝わってきます。有働CEOが、スタッフさんに「これだけは守ってほしい」と伝えていることは?
 
有働 仕事ではチャレンジ精神を大切にすることですね。何があっても私がしっかりフォローするので、どんな現場にも全力で立ち向かってほしいということも伝えています。