二代目として工場作業のスタイルを改革

インタビュアー 矢部美穂(タレント)
堀内 弊社は1985年に私の父が創業しました。私は最初から弊社に勤めていたのではなく、同業他社に就職し、経験を積んでいました。また、同時に飲食店などの接客業もしていたんですよ。ウエイターとして働く中で身に付いたコミュニケーション力は、今でも役に立っています。
矢部 工場の仕事といえば、技術面に特化し、黙々と仕事に取り組む職人さんを思い浮かべがちです。でも、堀内社長はとても明るい雰囲気をお持ちだなと思っていたんですよ。これまでのご経験もあってのことだったのですね。マサミ製作所さんの代表に就かれたのには、どういった経緯があったのでしょう。
堀内 他社で経験を積んだ後に、マサミ製作所に入社しまして。弊社でのノウハウを学んでいたあるとき、父が急逝してしまったんです。そうして2012年に、父の後を継いで代表に就任しました。ただ、その時期に不景気などの影響で取り扱う製品が大きく変わり、会社を継続するかとても悩んだんですよ。結局事業を続けて今に至るものの、当時の判断が正しかったのかどうか、答えはまだ出ていません。
矢部 その慎重さは経営者に必要な姿勢だと思います。二代目として、どんなことに取り組まれていますか?
堀内 昔ながらの手作業を行う反面、機械による自動化にも取り組んでいます。弊社らしい特色を出して、他社と差別化するよう意識していますね。その甲斐があって、新たにトラック部品の注文などもいただくようになりました。