
インタビュアー 八木裕(野球解説者)
中野 実は学生時代、夫がラクロスに熱中していたことが起業のヒントになりました。彼は合宿の幹事なども担い、主に渉外担当をやっていたそうです。ただ学生ですから学業が本分ですし、アルバイトに遊びと時間がどれだけあっても足りません。夫は幹事としての仕事を「プロの方がサポートしてくれたらいいのにな」と常々思っていたそうです。そこで合宿をしたい学生さんと宿泊先の間に入って、お手伝いできることがあるのではないかと思ったのがきっかけですね。
八木 なるほど。ご主人が経験者というだけあって、学生側、つまり顧客視点もお持ちというのも強みになりますね。
中野 八木さんのおっしゃる通りで、実際の経験者でなければ気付かないポイントがあります。練習スペースはどのくらいがベストなのか、特有のルールや競技知識、必要な備品などは経験者だからこそわかる部分が大きいです。ラクロスやバスケットボールなどは夫が経験者なのでアドバイスをもらえますし、それ以外のスポーツに関しても業務提携している優秀なプランナーが在籍しておりますので、ご利用いただいた皆様に非常に喜ばれております。

中野 起業にあたって調べたところ、大手旅行会社にも合宿専門部署がありました。確かに大手さんならではの信用度の強みがあると思いますが、営業や企画、広告等の業務に大手旅行会社が大勢の人手をかけるのに対し、私たちは最小限の人数で行えます。人件費分のコストが圧倒的に異なるんですよ。加えて現場の少数精鋭のプランナーに大部分の裁量を持たせていることにより、スピーディかつ柔軟に動けるというメリットも大きいです。圧倒的なスピード感と低価格で同じサービスを受けられるなら、リーズナブルなほうがいいという理由から合宿侍を選んでくれたお客様もいます。