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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

時代に合わせた対応で
薬剤師が健康をサポート

 

3500品目の薬であらゆる処方せんに対応

 
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タージン 七海社長は、日本にとどまらず海外でのご活動も目覚ましいようですね。
 
七海 ありがとうございます。私は6年間日本薬剤師会の国際委員を務め、海外の薬剤師さんとの交流も進めていたんです。あるとき、NHKの番組の撮影でカンボジアへ渡った際に、現地では薬剤師と市民の薬に関する知識の差が激しく、一般の方が適切な薬になかなかアクセスできない環境の悪さに驚いてしまいました。この状況をなんとかしようと決めた私は、帰国後すぐにNGO法人を立ち上げ、カンボジアに日本の薬を届ける活動を始めたんです。
 
タージン 素晴らしい行動力です。その具体的な内容を詳しく教えていただけますか。
 
七海 カンボジアに限らず東南アジアの医療を充実させるには、ただ寄付をしたり薬局を出店したりするだけでは限界があることが、現地での活動でわかってきたんです。そこで私は医薬品の流通の正常化、薬に関する教育や情報発信、薬剤師や医薬品卸会社の育成などを手がけ、薬のマーケットが正しく機能するようビジネスの視点での展開が必要だと感じ、「YOKO JP」という会社を立ち上げました。まだまだ道半ばではあるものの、現在も2ヶ月に一度は現地に行き戦い続けているところです。
 
タージン 環境や国民性が違う中、医療や薬の正しい情報を伝えていくのは並大抵の苦労ではないでしょう。
 
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七海 正直驚くことも多いものの、その“違い”を楽しんでいます(笑)。現地の若手薬剤師とのつながりを少しずつ広げていて、彼らがカンボジアの人たちに適切な薬を適切な情報とともに提供できる方法をずっと模索している中で、薬事法や薬局方など医薬品に関する法整備が未熟な点が課題であることも見えてきてしまって。段々壁が高くなっていることも、やりがいがあるとポジティブに考えています。
 
タージン カンボジアで長年事業に取り組んできた七海社長じゃないとできないことですよ。それに、本業である保険薬局の経営も順調のようですね。
 
七海 そうですね。コロナ禍でも比較的ダメージが少なかったのは、不特定多数の病院からの処方需要に対応する面分業の形態であることも大きいと思います。弊社の保険薬局は本店が近くに医療機関がない立地にあったり、他の店舗も一ヶ月に30~100件もの医療機関から処方せんを受け付けていたりと、近隣以外からの処方せんも多く受け付けています。だからこそ3500品目におよぶ薬を常備するなど、どのような内容の処方せんにも対応できるようにしているんです。