スタッフが安心して働ける環境づくりを

インタビュアー 八重樫東(元ボクシング世界王者)
加瀬 10代の頃から足場をつくるとびの仕事をしていました。20代半ばで、トラックの運転手に転職したものの、「何か形になるものを残す仕事がしたい」と思い、再び建設関係の仕事に戻ったんです。
八重樫 確かに建物は形で残りますね。独立されたのはなぜですか?
加瀬 個人事業主として仕事を請け負っていた頃、怪我をしたときに元請けの会社が保険を使わせてくれなかったのです。いわゆる労災隠しです。妻も不安そうでしたし、将来を考えての決断でした。
八重樫 ご自身で会社を立ち上げ、雇う側の立場になって良い会社をつくろうと考えられたわけですね。
加瀬 ええ、スタッフを守れる会社をつくろうと思いました。保険などを整える一方で、面接時には危険が伴う仕事なので責任感や注意力を持ってほしいともしっかり伝えています。独立当初は大変だったものの、妻が協力的で助けてもらいましたね。