20歳で多額の借金を背負うも前向きに

インタビュアー 千葉真子(陸上指導者)
土田 私は子どもの頃から絵を描くことが好きで、10代で塗装店に就職しました。日給3000円の見習いから仕事を始め、やがて20歳で独り立ちすると、元の会社から独立した上司に「一緒に組もう」と誘われたんです。ところが資金を持ち逃げされ、500万円もの借金を背負うことに。手元のお金が1円もなくなり電気・ガス・水道も止められ、公園で水を汲みながら生活し、1週間も食事ができない状況に追い込まれてしまったんです。
千葉 大変なことになってしまいましたね。そこからどのように這い上がったのでしょう。
土田 過ぎたことは仕方がない、自分の大切な時間を稼ぐために使おうと前向きな姿勢に切り替えました。そして、あらためて自分の強みを考えて「コミュニケーションだ」と気付いたんです。営業を人任せにせず自分で仕事を獲得しようと決め、大手ハウスメーカーにも積極的に挨拶回りへ行きました。若さゆえに不信の目で見られたり、追い返されたりすることもある中、根気よく通ううちに仕事をいだたけるようになっていったんです。