
インタビュアー 千葉真子(陸上指導者)
三浦 実家が車の板金塗装修理をしていて、自分も専門学校を出てほかの会社で修業した後、父と2人の兄を手伝うために家に戻りました。それから15年経ち、独立して始めたのがこの工場です。もともと社長になりたい気持ちはあったものの、私は三男なので、兄を差し置いて父の後を継ぐわけにはいきませんでした(笑)。それで、独立して家を出るつもりで準備を進め、2020年に起業を果たしたんです。幸い、「三浦さんが独立するならぜひ、仕事を出させてもらうよ」と言ってくれるお客様がいたので、助けられましたね。本当に感謝しています。
千葉 信頼されている証拠ですね。板金塗装の中で、三浦代表が得意とする技術はどの部分ですか?
三浦 実家にいた頃は板金が専門でした。車両の歪んでしまったフレームを直すのが私、兄たちは塗装という分担だったんです。とはいえ、独立した以上は自分で塗装もできないと先に進まないので、ずっと勉強を続けてきました。せっかく板金をうまく仕上げても塗装がきれいじゃなければ私自身、納得いかないため、そこは努力しましたね。キズついた車をどこまで新車に近付けられるかが勝負だと思っています。
千葉 努力を重ねたからこそ、今があるのだとよくわかります。お客さんの大切な自動車を預かるのは責任重大です。普段から、どのようなことに注意していますか?

千葉 頼もしいです! 今後の課題などあれば教えてください。
三浦 技術を伝えたいと思っても、なかなか若い世代がやりたがらないことでしょうか。もし興味を持った人が来てくれても、育てていくのは簡単なことではありません。ぜひ、千葉さんに陸上選手の育成についてのお考えをお聞きしたいです。
千葉 指導を受けた経験から言うと、選手一人ひとりの性格によって言葉のかけ方を変えている監督に感心した覚えがあります。私の場合は、同じ目線に立って一緒に頑張ろうねと寄り添ってくれ、夢を与えてくれたことが励みになりました。
三浦 参考になります。技術の伝承は絶対に必要だと思っているので、人材育成にも注力していきたいですね!
「仕事を楽しむ」とは‥
お客様に喜んでいただくため、常に理想を高く持ち、技術を向上させ、終わりのない挑戦を続けいくところに楽しみがあります。
(三浦弘志)