プロフィール 兵庫県出身。学生時代はプロ野球選手に憧れ、野球に打ち込む。その後、家業である鶏肉の加工・卸販売会社、(有)初田食鶏を手伝うように。以来、この道一筋に歩んで経験を積み、2010年に3代目に就任した。地元・兵庫県産の新鮮な鶏にこだわって仕入れ、職人と共に早朝から加工に携わっている。プライベートでも全国の鶏肉を食べ歩くなど、鶏に情熱を注ぐ。【ホームページ】
兵庫県高砂市の有限会社初田食鶏は、その名の通り鶏肉の加工・卸販売を手がける専門企業。市内で直営の焼き鳥店「とり里」も経営する。現在、戦後間もなくから続く同社を率いるのは3代目の初田禎信代表取締役だ。早朝から職人と共にさばく新鮮な兵庫の鶏肉と、秘伝のタレが香ばしい焼き鳥は地域の人々に長く愛されている。外出先で鶏肉を食べて「負けた」と感じたことはないと語る初田社長に、鶏に懸ける情熱や将来の夢をうかがった。
戦後すぐから3代続く鶏肉・焼き鳥の専門店

インタビュアー 濱中治(野球解説者)
初田 弊社のルーツは、戦後すぐに祖父が立ち上げた養鶏場です。やがて、会社の周りが住宅地になり鶏を飼うのも困難になり、時代の流れに合わせて、父の代から鶏肉の加工・卸販売と店舗の運営にシフトしていったんです。
濱中 すると初田社長は3代目というわけですね。
初田 はい。もともと私はプロ野球選手に憧れる野球少年でした。この仕事は土日が稼ぎどきのため家族で遊びに行くこともできません。ですので、当時はあまり好きではなかったものの、成長すると自然な流れで家業を手伝うようになったんです。結果的にこの道一筋を貫き、2010年、46歳のときに代表に就任しました。
濱中 あらためて現在、運営している店舗について教えてください。
初田 弊社では、鶏肉の加工や卸販売をする初田食鶏本店と、加古川市のアリオ加古川でも焼き鳥・総菜・鶏肉を販売するアリオ加古川支店、そしてこの「とり里」を運営しています。とり里がオープンしたのは、もう30年ほど前になりますね。