
インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
佐分 始まりは、2001年に立ちあげた滋賀県の中古車情報誌の会社です。今後のことを考え新たな事業を探していた時に、全国介護タクシー協会滋賀支部長の勧めで介護タクシー事業を始めました。その際、介護タクシーをご利用される高齢者等のご家庭には、物が非常に多いと気付いたのです。不要な物は捨てたほうが気持ちもすっきりして健康にいいのではと思い、私自身、断捨離の勉強を始めました。中古車情報誌の仕事も人に譲り、不要なセミナーや付き合いも断ちました。すると、自分らしい生き方を実感できるようになったのです。そこで2020年に断捨離本舗を開業しました。
狩野 自ら断捨離を体験し、その成果を得られたのですね。不用品回収と空き家整理のほかにどのようなサービスがあるのでしょう。
佐分 生前整理や遺品整理、断捨離で人生を好転させたい方のお手伝いなど、あらゆる断捨離のサポートを行います。エリアは現在、長浜市、米原市がメインですね。
狩野 なるほど。断捨離が苦手な方は、物のない時代に生まれ育ったご高齢の方に多いと聞きます。また、「もったいない」「使うかもしれない」という意識が先に立つ人は、物を捨てられず取っておきますよね。

狩野 そうなれば何においても意欲的になれそうですし、良いことずくめですね。
佐分 今後は全国を対象にした加盟店・協力店の展開も視野に入れていて、同じ志を持つ方々に対し、脳科学を用いたオリジナルの「佐分メソッド」をレクチャーしていきたいですね。軽トラック1台あればサイドビジネスとしても成り立つ仕事だと思います。
狩野 断捨離はさまざまな可能性を秘めていますね。私も今、ミニマリストに似たことを実践していて、思考が変わって非常に楽になりました。断捨離本舗さんを通じて前向きな気持ちになれる方が増えれば、街も活気づくと思います。そうやって断捨離を通じて、全国に地方再生の輪を広げていってほしいですね。
「仕事を楽しむ」とは‥
毎回現場が変わり、そのたびに新しい発見や出会いがあるのでワクワクしますね。
(佐分耀之)