
インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
やすな 私は4歳でバレエを始め、高校卒業後はイギリスに留学しまして。オーストラリアのバレエ団にゲストで招かれたこともあります。帰国後は、京都で行われた劇団四季のこけら落とし公演に参加させていただく機会もありました。やがて子どもたちの純粋な夢を叶えられる場をつくるべく、敷居が高いバレエのイメージを変革しようという志を掲げ、2004年に守山市に当スクールを立ち上げ、2020年に守山駅から徒歩7分のこのビルに移転しました。
狩野 3歳から、幅広い年齢のお子さんがレッスンを受けておられるとか。私が特に注目したのは「バレエノート」です。これはどういうものなのでしょう?
やすな 生徒さんと講師と私が心でつながる一対一の交換日記、それがバレエノートです。子どもたちが文章や絵など一人ひとりが書きやすいスタイルでつづったバレエノートを交換することで、子どもの本質をキャッチして、講師が日々の指導に生かしています。私自身も指導者として成長させてもらえて、とても感謝しているんですよ。
狩野 親御さん、講師の方々、そしてやすな代表と、周囲の方が一体になってお子さんの背中を押して成長させてくださる素晴らしいスクールですね。
やすな ありがとうございます。私たちが何より大切にしているのは、バレエを通じて子どもの自主性や人間力を育むことなんですよ。礼儀・挨拶・所作の美しさの基本などは、大人になってから身に付けるのは難しいもの。そこで当スクールは、3歳のお子さんであってもレッスン前の挨拶でよそ見をしたらやり直してもらうなど、子どもたちの内面から表現力を磨き、心技体のすべての面で伸ばすことを重視しています。

やすな 本当ですね! バレエは華やかに踊ることだけが目的ではありません。私はバレエを単なる習い事ではなく、社会で役立つ教育の一環と捉えていただけるように認知度を高めていきたいです。そのために今後も頑張ります!
「仕事を楽しむ」とは‥
バレエを通した自分の生き方を表現することで、周囲の方が感動してくれる。そのことで自分も感動することができる。そういう感動の循環が生まれることが、私にとっての楽しみであり、喜びですね。
(やすなみずほ)