プロフィール 兵庫県出身。大学卒業後、工場の修繕工事に携わる会社に就職。12年ほど経験を積んだ。世代交代、社内制度の変化に伴い退職。知人が経営する会社に転職するも経営者との利害の対立により、独立を決意する。2021年8月に個人事業としてスタートし、2022年1月には法人化を果たした。工場の塗装・防水・板金工事などを専門に手がけ、誠実な姿勢で厚い信頼を集めている。【ホームページ】
工場で万が一にも不具合が見つかると一大事。そのようなときに塗装・防水・板金など、さまざまな分野で修繕工事に対応してくれるのが、埼玉県草加市の株式会社SGクリエイトだ。同業の会社から独立した杉本亮太郎社長は、「人を大切に」という信念を貫き、嘘のない営業活動で多くの顧客から信頼を得ている。また、社員に対しては「正しい成果主義」を掲げ顧客の満足度を上げることに成功。創業1年目で大きなやりがいを感じている。
塗装・防水・板金など工場修繕の専門会社

インタビュアー 矢部美穂(タレント)
杉本 はい。実は、建築業界に興味があったわけではなく、就職活動をしてたまたま入社したのが工場の修繕工事を営業する会社でした。電話や訪問でひたすら工場にコンタクトを取る新規営業は苦労もありましたが、こまめな訪問から施主の建物に関する困りごとをくみ取って契約につなげるこの仕事にやりがいを感じていました。入社当初は会社から逃げ出したくなることもありましたが、私を応援してくれる人が心の支えになり、続けることができました。
矢部 腰を据えて頑張った杉本社長なら、どんどん成果が上がっていったでしょうね。
杉本 はい、おかげさまで成績が順調に伸びました。その会社には12年ほど勤め、経験を積ませてもらいました。ただ、世代交代で社長が変わる頃に社風を変えようという空気が流れました。創業当初から一貫していた出来高制度から評価制度への移行は受け入れられず、話し合っても会社を止めることはできませんでした。このまま勤めて続けて、愚痴ばかり言うようになるのも嫌だと考え、知人が経営する会社に転職しました。しかし、そこでも長く続けられませんでした。
矢部 いったい杉本社長の身に何が起きたのでしょう。
杉本 社内で我慢できない利害の対立が起きました。このようなことが続いてストレスを抱えるぐらいだったら、自分の力で独立して経営にチャレンジしよう。そう決意し、昨年2021年8月に独り立ちして事業をスタートしまして。今年1月に弊社を設立しました。私が独立に踏み切ったのは、何よりも人を大切にするという思いを実現するためです。お客様はもちろんのこと、施工を担当してくれる協力会社とも信頼し合い、誰とでも長いお付き合いができる関係を築きたかったのです。