
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
延藤 京都らしい名前を考えていたところ、牛若丸の修行した場所として有名な鞍馬山の鞍馬天狗が思い浮かびました。鞍馬天狗が牛若丸を強く育てたように人を育てられる会社にしたいという思い、また自身への「調子に乗らないように」という戒め、「天狗になるな」という意味も込めています(笑)。日本の天狗は海外でも知られているという点でも、魅力を感じました。
畑山 英語のテーラーが多いので日本語だと印象に残りますよ。延藤代表は、ずっとアパレル関連のお仕事をなさっているんですか?
延藤 いえ、もともとは美容師をしていまして、そのつながりからファッションには関心がありました。ヘアスタイルやファッションを変えただけで、気分が上がることってありますよね。私は、スーツにも気持ちを前向きにする効果があると思うんです。ただ、人によっては既製品のスーツだと“着せられている”感じが強く出てしまいます。そこで、自分にぴったりな唯一無二のオーダースーツの魅力を知ってもらいたいと思ったのが起業のきっかけです。
畑山 既製品のビジネススーツだと、「仕事用に着ている」という感覚の人も多いでしょうしね。実は私もオーダースーツ派でして。一度自分好みに仕立てたオーダースーツの袖に腕を通すと、すっかり虜になってしまいました(笑)。ただオーダーは高価なイメージが強いですよね。

畑山 既製品のスーツに数万円プラスするだけで自分好みかつ体にぴったりなスーツがオーダーできるのだから、私はお手頃だと思いますよ。
延藤 ありがとうございます。お客様の趣味や好みに合った仕上がりを実現するため、じっくりと時間をかけてヒアリングしますよ。テーラーによる採寸と一流ファクトリーによる丁寧な縫製で、体に合う着心地を追求したデザインが実現可能です。お客様にとって特別な一着をお届けできるよう、力を尽くします。
畑山 自分に合ったスーツを着ると、ピンと背筋が伸びて前向きになれますよね。着た人が自信を持って毎日を過ごせる、そんな天狗屋メイドのスーツをつくり続けてください。
「仕事を楽しむ」とは‥
事業を始めてみて、苦楽を共にできる仲間がいることの楽しさを痛感しています。
(延藤智一)
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