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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

大人気展望台の壁も施工
強みは家族同然の連携力

 

家族的なつながりの中で人を育てる

 
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吉井 若い職人さんを育てられる中で、大切にされていることを教えてください。
 
金子 とにかくコミュニケーションを大切にしています。私自身、人が好きだということもあるんですけどね。積極的に声をかけて、仕事終わりに食事に連れて行く際はご家族やパートナーの方にも同席してもらうようにしています。
 
吉井 皆さん、家族のような存在になっているのですね。若い子の間で会社の飲み会が嫌だという人が増えていると耳にするものの、金子建匠さんの若手の皆さんは違うんだろうなぁ。普段から人間関係ができているから居心地の良さがあるんでしょうね。
 
金子 若い子たちは親しみを込めて私のことを親父と呼んでくれましてね(笑)。嬉しいです。お互い家族のように頼りにし合える存在になっていきたいと思っています。一緒に仕事するからにはみんな楽しいと思ってやってもらいたいし、笑ってもらいたいです。
 
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吉井 素晴らしいですね! 自分自身が意識して楽しもうと思うことはできますが、周りにも楽しい気持ちでいてほしいと気にかけることはなかなか簡単にできることではないと思います。人を大切にする金子社長の思いが伝わってきました。
 
金子 私は昭和の職人の世界で厳しく育てられてきたものの、今の若い人には私がされてきたこととまったく同じことはしないようにしています。良いところは参考にし、悪い風習はなくしていきたいですね。例えば、人情味ある人とのつながり方はそのままに、口よりも手が先に出るような指導は絶対なくしたいと思っています。
 
吉井 危険が伴う現場なので、現場の空気がピリピリしてしまうこともあると思うんです。そんな中でもしっかりと言葉で説明したほうが、確かに若い人たちには響きそうですし現場の雰囲気も悪くならないですよね。
 
金子 ええ。やることはきちんとやって、しっかり楽しんで仕事に取り組んでほしいですね。弊社ではスタッフ同士が苗字で呼ばずに、みんな下の名前で呼ぶようにしています。すると、本当に家族のような強いつながりのある会社になってきました。