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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

大人気展望台の壁も施工
強みは家族同然の連携力

 

コミュニケーション重視で、残業のない職場

 
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吉井 高所での作業で高い技術が求められ、関係会社との連携も必要になるなど、さまざまな能力が必要になるお仕事だと思います。仕事をしていくうえで特に大切にしていらっしゃることは何ですか。
 
金子 やっぱりコミュニケーションですね。現場の空気感も大事にしていて、ほかの業者さんにも積極的に声をかけるようにしています。話さないとわからないことがいっぱいあるんです。無口な人もいますが、休憩時にコーヒーを買って行ってあげるなど、みんなが話しやすい雰囲気づくりから取り組んでいます。
 
吉井 役者の世界でも一つの作品をつくる際に、1ヶ月ほど稽古をするようなときは空気づくりがすごく大事なので、とても共感します。
 
金子 製品の取り付けの精度や工期、納期を守ることも大事なんですけどね。昔はお金も時間もかけて工事できていたものの、今はどちらもかけられない現場が多いんです。ただ、私としてはスタッフに残業させないことにこだわっています。毎朝のミーティングで「今日はここまで終わらせよう」と決めて伝えると、みんなの集中力とやる気が出て、短い時間で効率よく作業できるんです。
 
吉井 終わりが見えていると良いですよね。長いスパンの仕事でも1日ごとの目標があることで、メリハリが付きそうです。また、長時間働いていると疲労がたまって注意力散漫になってしまうこともあるので、きっと事故を未然に防ぐことにもつながっていますよ。
 
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金子 早く終われば、食事などにも一緒に出かけやすくなるんです。若いスタッフが他社さんの若い方と仲良くなって交流を楽しんでいる様子を見ると、嬉しい気持ちになります。良い空気の現場にして、みんなで良いものをつくることを大切にしています。
 
吉井 金子社長の積極的にコミュニケーションを取られている姿勢が若いスタッフさんにも伝わっているんですね。一緒に作品をつくる楽しさややりがいは、役者の仕事と一緒だと思いました。
 
金子 建設業には縦社会的なイメージあると思うのですが、今の時代にそぐわないですし、特に今の若い子には合いませんよね。社員同士も他社の人とも仲良く交流していく、縦ではなく横のつながりを大切にしていきたいと思っています。